見出し画像

「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」大学3年生が読んでみた -前半①-

私は大学でマーケティングを学んでいます。
将来はマーケティングに関わる職業で自分がワクワクしながら社会に役立つ仕事ができたらなぁと思っているところです。

マーケティングに興味のある人なら知らない人はいない名著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」をやっと手にして読み進めています。

読書記録として、前半後半に分けてまとめていきたいと思います。わかりやすくまとめるかつ、自分の思いも載せながら書いていきます!

前半の趣旨を大きく3つにまとめると
・ユニバが今のように存在感のあるテーマパークになったのは、マーケティングを重視した経営戦略へと舵をきったから
・日本企業がマーケティングを重視してない/できない理由
・マーケティングとは何なのか
かなぁと。
詳しく見ていきます!

①ユニバってどん底からはいあがってきたんやで!


ユニバは今でこそハリーポッターのユニバ、日本の大人気アニメとコラボしたアトラクションが話題性を呼ぶユニバ、として人気を博していますよね。
でもそれってここ10年の話。
ユニバは私と同い年(21歳?)なのでそれまでは方向性も全く異なっており、事実上の経営破綻まで経験しているどん底の時代を生きてきたのです…
そんな危機的状況のユニバに森岡毅さんが舞い降り、マーケターとしての実力を発揮してV字回復を遂げさせたのです。

私が感心したのは、なんといってもマーケティングの力で企業の危機を脱したこと、つまりは「マーケティング戦略によって消費者視点の追求を実現し、消費者がユニバに行きたくなる仕組みづくりを創出したこと」です。

どういうことか…
私はマーケティングの面白さを、消費者の深層心理・潜在ニーズに着眼し、商品を戦略的に消費者の元に届ける仕組みづくりに一貫して関われるところだと考えています。
ユニバの例であれば、お客さんが求めているであろう品質や、お客さんの想像以上の潜在ニーズを衝くような施策を実施したり、認知のための仕組みづくりを行うことで、自然とお客さんが来てくれる状態を実現できたことです。
今のユニバのイメージが私達の脳内にしっかり定着しているのは、マーケティングの力を重視した経営戦略に舵を切った社長と、企業課題の本質を見抜き、そのための徹底的なマーケティング戦略を実施した森岡さんが描いた理想状態なのです。

この本では、ユニバのV字回復に寄与したビジネスドライバー(ビジネスを左右する本質である「衝くべき焦点」)が具体的に3点紹介されおり、それらに対する解決策は従来のUSJがやってこなかった、消費者視点を重視した戦略でした。ターゲットの幅を広げる・ターゲットに刺さる戦略的なTVCMの実施・価格戦略について「なるほど!」と思わされるような本質を衝く解決策が提示されていました。

施策についての詳細は割愛し、消費者視点の重要性についてもう少し語ると、マーケティングの面白さの一つとして「どんな業界でも必ず活かされる汎用性」があることだとも私は思っています。
どんな業界にもその道のプロがいて、企業が提供する商品やサービスは最終的に消費者に体験され、消費されます。
私はこのことが当たり前だと思っていたし、企業が消費者重視で商品やサービスを提供するのは当たり前だと思っていましたが、森岡さんはプロの感覚「一般消費者」の感覚はどんどん離れてしまうと言っています。また、会社という組織構造は、消費者重視のモノの考え方がしづらい環境であるということも痛感してきたそうです。

社会に出る前の学生の視点から、この点はとても勉強になりました。
企業の中で人々があれこれ必死に考えて作り上げたモノが、消費者に理解されない、価値が伝わらない。ということはとても残念なことで、回避したい状況です。
マーケターとして企業に携わる人は、どんな企業であれ一消費者としての視点を忘れてはいけない。消費者視点で考えられていない組織なのであれば消費者視点の考え方ができる意思決定の仕組みづくりを徹底すべきだと森岡さんは説いていました。

以上、前半1つ目として、「ユニバのV字回復にはマーケティングが貢献した」というテーマから、自分の考察を中心にまとめてみました。
社会に出て数々の偉業を成し遂げたマーケターである森岡さんの実体験に基づくエピソードは、社会に出る前の私にとって参考になることばかりでした。マーケティングを大学で学んできた通り、「消費者視点」の重要性は分かっていたつもりでも、それを実際に浸透させることは激むずであることもひしひしと伝わってきました…
次の章では「なぜ日本企業にマーケティングが浸透していないのか」という、私自身も就職活動を通じてまさに疑問に思っていたことについて、書いていきたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?