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宗教や信仰についての雑記 #138

◯逆転する視線 ②

私は常々、日々を前向きに生きてゆくためには、自分の人生への信頼が必要だと思っていました。
でもその信頼を持つこと、あるいは保つことが、なかなか難しいとも感じています。
そんなときふと、以前の投稿(#28)を思い出しました。

その投稿で私は逆転する視線のことを書きました。
信仰を得た人が、そのことにより、すべてが受け身になった、という話を紹介して、
自分が空を見上げているのではなく、空から見守られている。
人生の意味を問うのではなく、人生から問われている。
神仏に願をかけるのではなく、神仏から願われている。
という例を挙げました。

人生を信頼するということを、そのような受け身の視点から見直してみると、
「自分が人生を信頼するのではなく、人生から自分が信頼されている」
ということになります。

それは、人生は私を信頼して、偏在する「実在」からの「願い」の担い手として私を任命したのだ、ということです。
私という人間がこの世に生まれてきたのはそのためである、ということなのです。

そして、「願い」の担い手として認められ、そのための能力があると承認されて、今ここに私は存在しているのだから、様々な困難に出遭ったとしても乗り越えられる、そういうことでもあります。

そのように考えることも、日々を前向きに生きてゆく力になり得ると、そんなことを思いました。

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