小説|腐った祝祭 第ニ章 20
エイミーが笑顔で迎えてくれた。
サトルの顎のアザに慰めの言葉をかけてから言った。
「ミス・カレンがいなくなって、奥様もやっと普段の奥様に戻られたんです。私共、大使には感謝のしようがありません」
部屋に行ってよいと言われたが、サトルは応接室で待つと言った。
出してもらったローズティーを全部飲んでしまったところで、ベラが笑顔で現れた。
駆け寄り、サトルに抱きついた。
「よかった。もう来てくれないのかと思っていたの。カレンは元気にしてる?」
「ええ。来週帰ると言っています