りっひー先生

高等学校と特別支援学校の音楽教師です。 日々の授業の中でやっていることを公開しています…

りっひー先生

高等学校と特別支援学校の音楽教師です。 日々の授業の中でやっていることを公開しています! 音楽が好きな子も嫌いな子も 「ついうっかり参加しちゃった!」授業を目指して日々奮闘しています!

最近の記事

感情教育4〜感情の記録をとろう〜

自分がどういう感情か認知し始めたら、 それがどの時間帯に多いか、時間軸で捉えることが大切です。 人の感情には波があります。 ずっと楽しいこともなければ、ずっと悲しいこともありません。 けれど、ASDのある人は、一部を切り取ってしまうことがあります。 そのため、1時間目の音楽の時間はすごく楽しそうにしていたのに、 「あの人の靴音がうるさくて、ずっとイライラしっぱなしだった。」 となってしまいます。 あれ?あんなに楽しいそうな時間帯もあったじゃないか。 そう思っても、一部

    • 感情教育3〜ネーミングとレーティング〜

      1 ネーミング 感情を表す言葉はたくさんあります。 楽観的。 リラックスしている。 没頭している。 傲慢。 激怒。 たくさんありますが、 その意味は正しく認識されているでしょうか。 あるいは、今感じている感情に、 子供たちは名前をつけられるでしょうか。 この名前をつけるというのを 「ネーミング」と言います。 ネーミングができるから、 自分の感情の微差に気づき、 脳は安定していきます。 感情のネーミングには、意味調べをさせます。 感情の意味を国語辞典なインターネッ

      • 感情教育2 自分の感情を知ろう

        自分の感情を知る。 大人にとっても難しいことです。 ASDのある人にとっては、なおのこと難しいです。 感情を安定には、言語が大切です。 人間の脳は、自分の感情を言葉で整理します。 「あ!今イライラしている。」 「すごく悲しい」 「めっちゃ楽しい」 など、感情を言語で整理するから 脳は安定します。 自分の感情を知ることを「感情覚知」と言います。 この感情覚知をトレーニングする方法を 3つ紹介します。 ⑴感情を表す言葉を書き出す。 ⑵その反意語を考えて、書き出す。

        • 感情教育1 Zone of Regulation

          感情教育の一つに Zone of Regulationがあります。 https://zonesofregulation.com 感情をブルー、グリーン、イエロー、レッドの四つの領域に分けて、 自分の感情を認知します。 自分の名前の書かれたマグネットを 移動するだけです。 朝のSHRと帰りのSHRにやっています。 自分の感情に気づけない生徒。 そもそも感情が分からない生徒。 イライラしていることに気がつかない生徒。 そう言った子たちが爆発する前の 予防としても機能しま

        感情教育4〜感情の記録をとろう〜

          特別支援シリーズ1〜傷つけないこと①

          特別支援で大切なことは何か。 それは「傷つけない」ことです。 これにつきます。 当然、暴力や暴言はもってのほかですが、 ①【訳のわからない発問】 ②【訳のわからない指示】 ③【机間巡視で特定の子の前で立ち止まる】 ④【できない子を口頭で注意する】 先生が良いと思ってやったことが、 実は子供を傷つけていることがあります。 例えば、④【できない子を口頭で注意する】です。 「〇〇ちゃん、ちゃんとやりなさい!  しっかり先生の目を見て!」 こういうこと、良くやってしまいま

          特別支援シリーズ1〜傷つけないこと①