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「日本には四季ある!」が以外とバカにできないと推しに気づかされた

この冬も季節外れの最高気温21℃を記録したりと、日本ではあまり四季がはっきりしなくなってきたわけで、私の地元も時折そういう年があったものだが、この地球は本当に大丈夫なんだろうかと心配になることも増えた。

ところで、ネットミームにもなった「日本には四季があるから!」非常にハイコンテクストな言葉で、言いたいことは分かるが、確かに「たいがいどこも四季はあるでしょ!」感があるため、ミーム化したものと思っている。

この言葉は「四季は日本にしかない」ことを言っているわけではなく、「四季折々の風景や旬の食べ物があって季節を感じられるから素敵だよ」という話であることは私も日本に長く住んで理解できるようになってきた。
とはいえ、結局四季があるところって大概そんなものじゃないの?季節によって違う風景はあるじゃない。地元もそうだったし…と思わなくはない。

しかし海外の音楽を聴き始めたらあることに気づいた。

この映像は私のベトナムの推しグループ365DaBand(解散済み)、通称バーサウナムのメンバ3人が浜松のASIA MUSIC FESTIVALに初来日した時のものだ。
メンバーのJun Phạm(ジュン・ファム)は日本の文化が好きで、漫画アニメとかそっち系ではなく、日本文学などを好むガチの日本文化愛好家だ。独学で日本語も勉強していて、映像では彼が日本語を流暢に話しているところを聞くことができる。

5:08辺りからは日本が好きかと問われ、「特に日本は四季がありますから。僕は日本の秋と春が大好き。でも今桜がありません。残念ね。本当に日本はとっても素晴らしい国です。私は今とても楽しいです」と答えている。そこで私は気づいた。そうか、ベトナムは春も秋もないもんなあ…紅葉とかは多分しないよなあ…いや、するのか?(有識者のご意見求む)

そう、私は「日本には四季がある」という言葉に対する厚切りジェイソンの「四季どこにでもあるよ!」というツッコミに「それなあ」と思ってたが、よく考えたら"どこにでも"はなかったのだ…。
東南アジアは常夏で、例えばタイには乾季、暑季、雨季と三つの季節がある。それはそれで季節ごとの趣があるのだろうが、日本の四季とは全く異なったものであることは想像に容易い。ベトナムは北から南まで縦長な形状の国なのでハノイとホーチミン市では季節感やその時期が大きく異なるという。

世界は広い。普段から意識してない国の事情は頭からすっぽり抜け落ちていることにJunのおかげで気付かされた。しかも考えてみると、日本に来て暮らしている外国人は四季がない国の出身がそこそこ多いのだ。

四季がある国でしか暮らしたことがない身としては、むしろ四季がない暮らしが全くイメージできない。梅雨が超長くて、ちょっと涼しい時期とすごく暑い時期がある感じなのだろうか?しかし地域によってはしっかりとした冬があると聞くからやはり時期は短くとも「四季らしい」雰囲気なのだろうか。「そろそろドリアンが美味しい季節だね~」とか言うんだろうか。「睡蓮が咲く季節」とかがありそうなのはなんとなくイメージできる。

全然違う季節感の話は他国の人としたらとても面白そうだ。違う風物詩がいっぱいあって楽しそうだ。

結論としては、やはり日本人としては「日本の四季っていいじゃん!」桜にかき氷、紅葉に雪。素敵じゃないか。世界に十分自慢していいんじゃないかなと思う。

#四季 #季節 #異文化 #地理 #ベトナム #365DaBand #JunPham #ジュンファム

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