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民主主義・イズ・デッド

今日はみんなも飽きてきた頃だし、アサクリの話でもするかあ…と思ったがやめた。


私は特にドナルド・トランプが好きなわけでもなんでもないし、ジョー・バイデンこそが民主主義を取り戻してくれるとか、そんなこと思ってもいない。

ただ、ああ、いよいよ民主主義は死んでいくんだ、そう痛烈に感じたニュースだった。

もちろんそう感じたのは今回が初めてではない。安倍晋三の死は私の中では大きなインパクトを残した。


とても正直な話、私はものすごく民主主義にbelieve inしているかというとそうでもなかったりする。要は世界中いつでもどこでも民主主義が機能するとは思っていなくて、西洋のどこかのメディアが当時中国の報道官だった趙立堅に中国の検閲について質問した時、彼が「国民が信頼できる情報だけに触れられるようにするのが検閲の役割で、必須である」という趣旨の回答をしたことはとても印象深かった。

私たち人類は私たち自身で思っているほど賢くない。何が本当で何が嘘か、何が事実で何がプロパガンダか、私たちにはそれを見抜く力なんてないんじゃないか。人々の意見なんてどうせバラバラだし全員が満足する意見なんてないのだから、誰かがリーダーシップをとって国を運営するやり方でもいいんじゃないのか。ましてや14億人以上の国民、いや、人民を抱えた国ならそうせざるを得ないのではないか。そう思った。

それを民が望むかはまた別の話として。

「テレ朝がトランプ銃撃はトランプ陣営の自作自演だと報道した」という嘘が早速飛び交う世の中だもの。人は信じたい情報に飛びついてしまうのだ。そしてこの性質がまた民主主義の首を絞めている。


私の父親はとうの昔から日本の民主主義は死んでいると常々話す。自民党という悪いことばかりやってきた独裁政権が実権を握り続けている以上、日本に民主主義なんてないのだと。

悪いことをしない政治家なんてそうそういないんじゃないかな。誰だって権力とお金を目の前にぶら下げられたらそれを掴んで、自分のメンツのために使ってみたくなるんじゃないかな。

そんな気は、私は、ずっとしていて、2009年の政権交代にもぶっちゃけ私は加担したわけだが、民主党だってまあまあ人によっては「悪かった」わけじゃない?東日本大震災をなんとかしなきゃいけなかった菅直人も可哀想ではあったけど、それまでに全くやらかしてなかったかというとそんなことないじゃない?
政治はいろんな人のご機嫌をとらなきゃいけなくてややこしいんだ。門外漢の外野が文句言えるだけ気楽ってことよ。

(唐突だけどTwitterの「#/枝野寝ろ」が懐かしいなあ。あれは悪口でもなんでもなく、みんな本気で心配してたもんなあ。)


安倍晋三の死とともに日本の民主主義はガチで死んだわけだが、まさかアメリカの民主主義まで死ぬとは。民主主義がアメリカをアメリカたらしめているのに。

トランプ大統領誕生の時点でアメリカの民主主義は死んだという意見もあるとは思うが、私はトランプ大統領は民主主義が生み出した「バケモノ」だと思っていて、それはdis的意味合いではない。

以前も軽く投稿したのだが、「トランプが分断を産んだ」のではなく「分断がトランプを産んだ」と思っていて、分断が具現化した姿という意味で彼は「バケモノ」だと思っている。異様に「持ってる男」というところもまた「バケモノ」感がある。NY出身で、背が高くて、実業家、しかも富豪で、顔も(若い頃は)まあまあイケメンで、奥さんも美人で、子供たちも孫も軒並み容姿端麗で、政界進出したら大統領にまで上り詰めちゃう、バイタリティ溢れる勝ち組おじいちゃん。同じ人間じゃないだろ、マジで。
にしてもこの記事の2枚目の写真、顔が父親そっくりだな。


今Xで話題になっている、SPに抱えられながら星条旗をバックに流血しながら拳を突き上げるドナルド・トランプの写真が撮影されていることも、これまた「持っている」。ピューリッツァー賞物じゃないの、これ。撮った人もすごいわ。と思ったら撮影した方はすでに受賞者なんだとか。さすがプロ。こんな写真見せられたら投票しちゃうだろ…いや、どうなんだろう、そうでもないのかな。
やはり私にはよくわからない。

まあ、とりあえずそう上手いことかすり傷で済ませられるほど正確に人を銃撃することは簡単ではないし(他に犠牲者も出ていることだし)単純な自作自演では流石にないだろうなとは思う。標的までの距離が遠くなればなるほど着弾点のズレは大きくなるわけだから、下手したら本当に死ぬような工作はしないのではないかと。


調べたら安倍晋三暗殺からまだ2年しか経ってないそうじゃないか。
しかも現首相の岸田文雄が和歌山で襲撃されてから1年も経ってないし。

最近の世界って100年くらい歴史が逆行してない?という気はしていたけどここまでくるとガチだ。いや、もしかしたら逆行しているわけではなくて、「権力者を殺せば反対勢力に有利になる(と信じられている)」「(本格的な)先制攻撃を仕掛けて国境を侵略すれば自国にすることができる」時代から時計の針が進んでいないだけかもしれない。

一方でネットの局所に見られる「極端な」フェミニズムとか、「間違った」反差別主義を見るとやはり「逆行」な気はしていて、その原因はアクティビストにとっては「一周まわってやることがなくなってきたから逆行せざるを得なくなった」ことにあるのだろうという感覚は若干ある。

未だにこの出来事が頭の中をグルグルしている。

アメリカ在住の黒人女性が私の推しグルのファンで、彼女はグローバルファンダムを運営していた。日本人がブラックヘアをすることに反対していて、世界進出したいならやめるべきだと呼びかけた。
私は意見を同じにしないというだけの趣旨で上記投稿をしたのだが、彼女はこの投稿に非常に強い怒りを覚えたようで、そもそも「言うなら直接言え」とのことだった。どうせタイムラインはその話題でいっぱいなのだから、切り離した形で投稿一つしたっていいじゃないと思うのだが文化の違いだろうか。わかる方がいたら後学のために教えていただきたい。

そしてこの投稿を読んで彼女は私が「西洋人は全員極端な思想を持っている」と言っていると感じたようで、「極端な人は『死ね』と言ってくる人のことを言うんだ」と諭してきた。そもそも彼女の意見を私が「攻撃」と受け取っていると読んだらしく、「黒人を擁護しておきながら、黒人全体に対して差別的なことを書くとは何事か?」と指摘してきた。「非黒人として黒人を『極端な思想を持つ』と書いた時、あなた自身が被害者コンプレックスに囚われていることの現れ」とした。その理由も今ひとつ理解できなかった。私の書いた「彼ら/彼女ら黒人」と言うのは日本語的に特定の思想を持つ一部の人を指しているのであって、それを強調するために後半で全員が同じ意図を持ってはいない旨を記したつもりだったが弱かったかもしれない。それは反省。

とはいえ「反差別を唱えて人のファッションの自由を奪うことは本当に人類のためなのだろうか」と言う私の疑問は未だに消えない。
これは本当に差別解消につながるのだろうか?「黒人は腫れ物扱い」という考え方を払拭しなければいけないはずなのに、と感じる私はやはり間違っているのだろうか?ブラックカルチャーは文字通り「不可触」なのだろうか?
これが歴史の逆行でなくして何だと言うのか。

何はともあれ、

  • 私の写真(顔は隠してある)が鍵付き/私をブロックしているのアカウントにリポストされたこと

  • 彼女が「正しく理解してほしいなら英語で書け」と言ってきたこと

  • 私が「西洋の誰かの肩を持たなければいけないという価値観が嫌だった」とあえて書いたにも関わらず「大人なら直接対決でディベートすればいい」とわざわざDMを送った後にブロックしてきた事実

これらは私の「差別的思想」をより補強した。


世の中は絶望で溢れている。
それを再認識させられることが多い。そういう情報に目が行くようになっただけかもしれないが、そうだとしたらそれはそれで恐ろしい。
私は、あるいは、私たちは怒りや悲しみを掻き立てるニュースが詰まった箱の中に押し込まれているのだとしたら?あるいはSNSやニュースアプリのアルゴリズムによって自分をその箱の中に押し込んでいるのだとしたら?

陰謀よ、本当であれ。

そうであれば全ては私たちで責任を負わなくて済むから。

私たち自身がこの手で多様性と民主主義を殺している事実から目をそらせるから。


よりによってバイデンが"It's time to put Trump in a bull's-eye."と発言した後にこの事件が起きたこともなかなか印象的ある。
昔ちょっとぽやぽやしてるタイプの上司に「そうやってぼーっと歩いてたら車に轢かれちゃいますよー」と笑った金曜日の帰り道、その翌週に上司が車に撥ねられ、生きるか死ぬかの重傷を負ったことを思い出した。
下手なことは言っちゃいけない。


#日記 #国際 #民主主義 #トランプ #バイデン #アメリカ #アメリカ大統領選挙2024

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