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03.世界を瓶の中へ

何かに、迷った。
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シリーズもの3曲目です。
子供の思いもよらない行動で唐突に急展開する物語と世界。周りからしたらたまったものじゃないだろうけど、当の子供は気にしていないご様子。危機感の薄い危機、そんなイメージで書きました。生意気そうで気怠そうな感じがお気に入りです。
「空中に開いた黒い穴。突然の出来事に杖を握ったまま穴の暗闇を見つめて固まっていた。何が起きたのかわからなかった。今まで火花を散らすだけだった魔法の杖は、僕の中で得体のしれない何かに変わっていく。穴はぱりぱりと音を立ててガラスが割れるように形を崩しながら大きくなっていく。足元には粉々になった破片が積もっていた。
気が付けば目の前がすべてが崩れて、景色は消えて暗闇広がっていた。足に積もっていた破片は無くなり、代わりに一本の瓶が置かれている。キラキラ輝く光が瓶の中で瞬く。それはまるで空に輝く星々のようだった。」

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