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15,理想郷を目指した旅路の夜

何かに、迷った。
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シリーズもの15曲目です。
シリアスな曲です。夜を彷徨う不安感と、未知へのワクワク感と、さわやかで透き通った夜空をイメージして書いた曲です。
どこかふわふわした、夢か現実かあいまいな状態で夜を彷徨ってそのまま迷子になって…ここはどこなんでしょうか。
以下この曲の物語。
「最初、あの森に帰ってきたんだと思った。でも違う。
辺りは暗く周りは見えず、星明りで微かに木々の様子がわかる程度だが、ここはあの森ではない。足裏から伝わるやわらかい地面も、頬を撫でる風も似ているのに明らかに違う場所だ。
"さあ、君たち。ここからは好きに弄って好きに遊んで。僕は先に行っているよ。"
翼の彼の声がそういうと、ふっと彼の気配が消えた。よく見えないが、他の人たちもきっと周りにいるのだろう。
私は空を見上げた。
見たことのないくらい透き通った夜空には、二つの月が渦を巻いていた。
…あんなもの、私は知らない。」

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