シリーズもの12曲目です。
好奇心旺盛で活発な少女をイメージした戦闘曲風の曲。
荒々しくも、暴力的になりきれない感じです。
以下この曲の物語。
「それは浅黄色の本。
表紙はざらざらとした荒い手触り。
背表紙だけ空色に塗られていた。
"彼女は森が怖かった。
誰もが噂するその森が、森を彷徨う生き物が、母が消えたその森が、とても恐ろしく感じていた。
いつか自分も連れていかれてしまうのではないか、いつか母が恐ろしい姿で帰ってくるのではないか。
森そのものがただ恐ろしかった。
今彼女は森の中。その最奥でこの世の外を覗いている。"
それは、私の物語。
私を見つめる彼の目が、冒険心に溺れて森に私に入った私にそう語っていた。」