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職場で唯一の女性管理職、育休復帰にあたっての不安をさらけだしてみる

来月から約8か月間の産休・育休を経て、仕事に復帰します。職場で唯一の女性管理職という立場から、育休復帰の不安を言葉にしてみます。

※前提として、職場は大好きで、復帰に対しても前向きな気持ちです。とはいえ、はじめてだらけで当然不安も多く、そんな不安を一つずつ解消していくための言語化をするという内容です。

前例がないという不安

わたしの勤める職場では、ほかに女性の管理職(わたしの勤め先ではマネージャーと呼びます)の方がいません。
これまでマネージャーをされていた女性の方は過去にいたようですが、私の知る限りとても少なく、育休復帰をした女性マネージャーという存在が身近にいないのです。

そんななか、いろんな偶然が重なり、ちょうど妊娠が発覚する直前にマネージャーとなりました。

マネージャーというポジションを任されたことはとてもうれしく、今後もマネジメントのスキルを磨いていきたいという気持ちはすごくあります。

ただ、今の職場に同じような道をたどってきた方がいないとなると、ハードルをすごく高く感じてしまうのが正直なところです。

「新しい働き方に慣れる」日はいつくるのか

幸いなことに、職場の上司(会社の代表)からは「最初の数か月は新しい働き方に慣れることが最優先でいいよ。いきなり戦力になろうと焦らなくていいから。」と言ってもらっており、前例のない女性マネージャーの育休復帰という不安が少しだけ和らぎました。(なんていい会社)

ただ、新卒時代から「期待に応えたい」という気持ちが人一倍つよいわたしは、どうしてもこんなふうに思ってしまうんです。

「『最初は』というけれど、慣れるまでに1年、いやそれ以上かかってしまうのではないか」
「思った以上に苦戦し、いつまでたっても戦力になれないのではないか」
「マネージャーなのに、迷惑ばかりかけてしまうのではないか」

4月から保育園の慣れ保育がはじまった息子は、すでに毎週2日ほどは発熱で自宅保育となっています。
さすがにこれが毎週続くとは思わないですが、はじめの数か月~1年ほどは些細なことですぐ発熱や体調不良となることが想像できます。

ただでさえ時短で働くのに、急な休みや早退が定期的にあるなかで、マネージャーとして成果をだしている自分がなかなかイメージできずにいます。

睡眠不足との戦い

同じ月齢のお子さんはそろそろ夜通し寝る子もいるようですが、息子はまだ一度も夜通し寝たことはありません。

息子は比較的寝てくれるほうではあると思うのですが、毎日3~4時に起きて、1時間~1時間半ほど息子が寝るまで見守って、もう一度寝て…という睡眠スタイルだと、どうしてもぼんやりした頭で仕事をすることになってしまいます…。
はじめはそういうものなのかもしれませんし、やむを得ずといえど復職は自分で決めたことですから、弱音を吐ける立場にはないのですが、やはり不安はぬぐえません。

今はわたしが育休のため夜間のお世話はわたしの担当となっていますが、今後は夫婦で交代にするなどの工夫は必須ですね!

仕事外でおこなっていたインプットをどう担保するか

どこかで折り合いをつけなければいけないとは思うのですが、出産前はおもに休日にしていた自己研鑽・仕事につながるインプットやアウトプットの時間をどうとるか?にも頭を抱えています。

しかも、時短勤務となると、自分が退勤した後に起こったことをキャッチアップする必要もあり、これまで以上に意識的にインプットの時間を作る必要がありそうです。

マネージャーは手本であるべきという思考

ここまで書いてきたわたしの不安は、マネージャーかどうかに関係なく、育休復帰される方には共通することかもしれません。

みんなが通る道なのだとしても、なぜか、「自分には許されていない」というふうに考えてしまうんですね。
それはたぶん、自分がマネージャーになる前も、なった後も、「マネージャーは周囲の手本であるべき」と考えてきたからだと思います。

ひとつのチームを任され、そのチームのアウトプットに責任を持つ立場なのだから、「マネージャーは手本であるべき」という考えは、間違ってはいないでしょう。

ただ、いまのわたしには、「マネージャーであること」で、なんとなく失敗が許されないような、迷惑をかけることが許されないように思えてしまう。
必要以上に「マネージャーであること」が育休復帰のハードルになってしまっているような気がします。

SNSでみる「女性マネージャー」がつよつよすぎる

自分の考えるマネージャー像にくわえ、ネット上で見かける女性マネージャーがつよつよすぎることも不安のひとつです。

そのような方々のインタビュー記事やSNSを拝見すると、なんかこう、カッコいいけど、つよつよすぎて「こんなこと自分にはできない」と思ってしまうんですね。べつにそこを目指せと言われてるわけではないのに、なんとなく目指さないといけないような気がしてしまって。(理想が高すぎ)

インタビューされるくらいだから、ハイレベルすぎるのも無理ない話なのかもしれませんが。。。

自分の経験値にあった、ほどよいレベル感のロールモデルを見つけるのは今後の課題です。

息子の笑顔はなんとしても守る

つらつらと不安ばかり書いてしまいましたが、復帰にあたり、ひとつ心に決めていることがあります。
息子の笑顔はなんとしても守ること。

早くから保育園にはいるぶん、家ではたくさん遊んで、笑顔でいられるように。
保育園が楽しい場所になるように、息子のペースを最優先に考える。
お休みの日は、家族で過ごす時間を大切にする。

ここまで書いてみて、不安はたくさんあるけれど、やってみたら意外とできることもあるのかもしれないと、少しスッキリしました。

出産後のブランクをなるべく短くできるのも、時短という新しい働き方を経験できるのも、子育てを通して人間として新しい学びを得られるのも、息子のおかげだということを忘れないように。

ネガ多めな文章となってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。


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