原理主義と原則主義(2024年のデルタ134)
今日はどうしようかなって迷った
「どうしてです?」
アメリカ大統領選面白いし、書きたい事に法治の次の問題『原理主義と原則主義』をやろうかなとも思ったから
「『原則主義』?聞きなれない言葉ですけど」
んん-法や戒律の原理を理解し、それに従う主義の名前付けに迷ってね
法や戒律の原理に則するって事で、原理主義と名付けたかったんだけど
、『原理主義』は既に別の意味で使われてるので、『原則主義』と名付けた訳だ
「ほうほう。『原則主義』ってどんなものです?」
実例を挙げて説明した方がいいかな?
例えば同じ制限速度40キロの道でも
都市部と郊外では事情が違うんだよね
都市部はまあ、制限速度に従わないと圧倒的に危険
だけど、郊外では概ね5~10キロオーバーで大半の車は走っている。まあ、それが普通なんだよね
「ふむふむ。だけど制限速度が40キロならそれを守るべきじゃないですか?」
うん。原則としてはそうだけど、郊外では何故それが一般ドライバーにお目こぼしされるかという問題さな
郊外辺りでは、横断歩道が20~30メートルさきにあるのに、横断歩道を使わず、渡る人とかも多いんだよね
「都市では確実に迷惑ですよね」
んだ。歩行者優先って事は勿論あるんだけど、郊外ではそれが一般的なんだよ
「ルールは守るべきではないでしょうか」
まあ、そうなんだけど、これらが何故お目こぼしされるのかという理由だね
制限速度を守らないといけない
横断歩道を渡らなければならない
これが基本。でも郊外では一般ドライバーの大半にそれに文句を付ける人はいない。何故だと思う?
「交通量が少ないからですか?」
そう。なんだけど、もう少し深掘りすると、交通ルールというのは『快適な移動』と『安全』が目的な訳だ
「あー分りました。見通しの良い歩行者の殆どいない道路では、実測としての安全速度と法定速度に乖離があるという事ですね」
そそ、郊外の制限速度40キロの道路とか歩行者が殆どいないんだよね
潜在意識下で『快適な移動』と『安全』のバランスがとれている訳だ
勿論、いざ事故を起こした時や警察のパトロールに見つかった時に言い訳は効かないんだけれども、『快適な移動』と『安全』という交通ルールが定まった理由を実は満たしているからなんだよ。だから、一般ドライバーの大半はこれらの違反に文句を付けない。どころか、法定速度を守ってるドライバーに『とろとろ行ってるな』ぐらいに思う訳だ
「なるほど。それは分かりますけど、それが原理主義や原則主義とどう結びつくんです?」
原理主義というのは、制限速度を絶対に守れ、絶対に横断歩道を歩けというものだ
翻って原則主義とはその理由『快適な移動』と『安全』という法の出来た理由の方を守る主義って事
「例えは悪いかもしれませんが、そういう事な訳ですね」
表面的な結果を忖度するのではなく、法の出来た理由の方を忖度する主義って事かな
「昨日の『悪法と公理としての法』というヤツの続きですか」
そそ、自転車の歩道通行禁止とかが分りやすいんだけど、郊外では登下校の時間帯以外は自転車に歩道通って貰った方が安全なんだよね、都市部では常時歩道に人がいるんだろうけど、郊外とか登下校の時間帯除くと歩道とか誰も通ってねーよ。なんだわな
「都市部で法律決まりますもんね」
そそ、人間の作る法で完全なものを作るのは難しい。だから、法の出来た理由の方をきちんと押さえるべきなんだよ。って話
まあ、交通ルールは守った方がより安全な訳で、守るべきなんだけど、例えを出すのが難しかったから。この例えでいこうかなって思った
交通ルールの話なんで異論はあるとは思うけど、原理主義と原則主義の違いはこんな感じ。実情に迫ってるんで反論きそうだけどね
「ですね。でも発達障害でもなければ何が言いたいかは分かると思います」
ん、アーメン
「アーメン」