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「安静にする」って難易度高いよ。



胃腸炎になった。

初めての胃腸炎は、スーパー悪寒から始まった。
朝から息子たちの鼻風邪を診てもらうべく、小児科に向かいながら、「めっちゃ寒いな、今日すごく寒いね!」と捲し立てた。

しかし息子から同意が得られない。
寒いのは、私だけだったらしい。


小児科の帰り、車を運転しながら「吐きそう」と思った。
わたしは自慢するようなことでもないが、人生で嘔吐を数えるほどしかしたことがない。
嘔吐に縁がない。
そんなわたしが「吐きそう」だと!?


なんとか耐えて、自宅に戻り、トイレへと駆け込んだ。
そこからは腹痛にみまわれた。
胃が痛い、むかむかする。

これはいかん、只事じゃないぞ。
仕方なく、夫に電話して帰宅してもらった。


こういう時、頼れるのが夫のみというのが我が家の辛いところだ。
夫は仕事を放って帰ってくることになる。
やむを得ないのだが、申し訳ない。

「ばあば」とかいればなあ、と思う。
都合のいい時だけ「ばあば」を欲しがるわたし。



午後は一人で病院へ向かった。
運転しながら、腹痛と悪寒で、だんだん過呼吸のようになってきて、着いてからも看護師さんに心配されつつ待つこと1時間。

診察してもらうも、検査の受付は終わっており、あまり大したことは分からなかった。
おそらく胃腸炎かなあ、とのこと。


ぬう。
しかし点滴で、吐き気止めを入れてもらうことになり、1時間ほど点滴をした。
出産以外で点滴するのも初めてだ。
針がうまく刺さらなかったらしく、普通に痛くて身悶えた。

さらには熱のせいで節々が痛い。
しかし点滴のせいで腕や体が思うように動かせ
なかったので、ずっとベットの上で「いたい〜いたい〜」と小声で呻いた。
看護師さん、うるさくてすみません。


採血のせいか、点滴後もフラフラだったので、仕方なく自家用車は置いて、タクシーで帰宅した。
タクシーのおじいちゃんがすごく紳士で優しそうだったが、わたしは白目をむいているしかなかった。

帰宅後もしばらくリビングでうつらうつらしながや、慣れない子どもの世話をする夫に「すまんなあ、ごめんなぁ」とこぼした。


夫の方も、「寒気がしてきた」と言い出す。
ああ、みんなでなるんだろうな。
そう思って全員で早めに寝る。

案の定、次の日の朝から夫は動けなくなり、我が家は予想どおり、全滅した。





親になると、風邪をひいても、体調を崩しても、ゆっくり休むことができない。
夫婦だけなら、パートナーが作ってくれたあったかいご飯を食べて、好きなだけ寝て、漫画でも読んでいればよかった。
安静にするのなんて、簡単だった。

でも、子どもがいるとそうはいかない。
とにかく、彼らを生かさねばならない。
ご飯を食べさせて、お風呂や着替えも適当ながら済ませ、寝かしつけなければならない。

安静にすることが、こんなに大変なんて知らなかった。
親になるまで、知らなかった。


幸いにも、YouTubeもお菓子でなんとか機嫌を保っている息子たち。
今日、もう少しゆっくりすれば、明日にはなんとか、なんとかなるはず‥!

そんなわけで、寝込んでいます。
こんなときでも、書きたい欲はあるんだなあ。

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