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おしゃれ迷子

ファッションが好きな人、そこまで興味がない人。
色んな人がいるけれど、外へ行くには何かしら服を着なくてはならないので、毎日服を選ばなくてはならない。
私のファッション迷子歴をまとめてみて、そこからどうやって今後過ごすのか?を考えてみた。

ファッション迷子(幼少期)

私には3歳年上の姉がいる。
実家は裕福ではなく、ごく普通のサラリーマンの家庭で育ったので、幼少の頃の服はほとんどがお下がり。
姉はいつも好きな服を買ってもらえていいなーと、幼いながらうらやましかった。
姉は細くてグラマラス。
対して、私は下半身デブのぽっちゃり体型。
姉妹だけど似合うものが全然違う。それは今でもそう。
お下がりは嫌でもそれしかないので着るしかなく、自分の選択の意思はそこにはなかった。
私は自分に似合うものは何なのか?を考える機会がなかったし、誰も教えてはくれなかった
中学、高校までは制服があったので、私服を着る機会も少なくなんとか乗り切り、花の女子大生になっておしゃれに気を遣うお年頃になり、始めて自分のファッションセンスのなさにマズイと思い始める。
おしゃれな友達が買っているお店で服を買い、ここで買えば大丈夫みたいなものを見つけて何とか乗り切った。
それでも全然おしゃれではなかったし、ほしいと思う服は高くてなかなか買えなかった。

ファッションセンスとは

姉は昔からなぜかおしゃれだった。
スタイルが良いということもあったけど、同じ服を着てもおしゃれに見える。選ぶ服は安いのにおしゃれに見える服、バッグを上手に選んでいた。
ある日姉に「どんな基準で服を選ぶの?」と聞いてみると、「雑誌を見てればなんとなくこういうのがいいなとわかるし、自分は襟ぐりが開いているものが女性らしく見えて好きなんだ」と答えた。
雑誌私も見るけど、これが似合いそうだとかそんな風に見たことが無かったので、ものすごい衝撃だった。
雑誌を見ても素敵だなーとは思うけど、自分が着るという視点で全然見ていなかったので、何を参考にすれば良いのかわからなかったのだ。
おしゃれな人は、見てる視点が違うとその時初めて知った。

ファッション迷子第2期

社会人になり、自分のお給料で好きな服が買えるようになった。
学生の時より少し上のランクのブランドを買えるようになり、少しずつこういうのが好きだなというのがわかってくる。
ここでの落とし穴は、好きな服と似合う服は違うということ。
そこに気付いていなかった。
しかし、本当は自分には向いていない形や色の服でも、肌もハリがあってきれいだし、何とか着こなしてしまうという若さで乗り切れていた
好き!という気持ちだけで買って着てみては、後でなんでこれを買ったんだろう?と着ないままになっているものも増えてきた。

30代に入り、私服で働く事務職に就いてからは、オフィスカジュアルな服を着るようになる。
ミニスカートや、派手な柄の個性的な服が好きで、好んで着ていた。
色もオレンジ、グリーン、ロイヤルブルーなどはっきりした色が好きだった。
その時は、似合うと褒められていた。
30代中盤まではそれで良かった。

ファッション迷子第3期

30代後半になった時、あれ?去年は似合っていたのに今年はなぜかしっくりこないという現象が初めて起こる。
顔と服装がなんとなく、ちぐはぐしている気がする。
若作りに見えてきた。
初めて老いを感じた。
40代前半になり、長年ふわふわパーマのロングヘアが定番だったけど、髪が細くなって髪型自体がしっくりこなくなり、バッサリと肩より上のボブに切ったのだ。
髪を切ると、似合う服が変わる。
今まで履いていたミニスカートが全然似合わない。
パンツよりスカート派だったのだが、スカートはロングのみにして、あとは全てパンツに変えたらしっくり来た。

セントジェームスとの出会い

セントジェームスは有名なので、愛用している人も多いと思う。
フランスの工場のみで作られる、コットン素材のしっかりした生地のウェッソンというカットソーが有名。
私は遅ればせながら、ウェッソンを4年くらい前に初めて買った。
着心地が良く、ボーダーや無地もあり、色んな色があって合わせやすい。
日本の気候だと真夏以外の3シーズンは着られるので、使い勝手がすごく良かった。
これだ!と思い、セントジェームスを制服化することにした。
少しずつ気に入った色をシーズン毎に買い集めてコレクターと化し、
・ウェッソン 13枚
・ナヴァル 2枚
・半そでのTシャツのピリアック 7枚
・7分袖のTシャツモーレ 3枚
という数になった!
これにパンツを合わせたり、ロングスカートを合わせるのが自分の定番、制服となった。

ファッション迷子第4期←今ここ

夫の駐在に帯同して、今台湾に住んでいる。
ここは台湾の中でも南部なので、冬は10度を下回る時もあるけど、その期間は1週間くらい。
その他は20度以上、すぐに25度以上となり暑い。
セントジェームスのウェッソンだと生地が厚くて暑いのだ。
気候に合わない。着る機会が少なくなってしまった。
そうなると、、、
また迷子に戻ってしまった。
そもそも働いていないので外出する機会も少ない。
家にいる時間が長いので、部屋着で過ごす日が多い。
外出着はほんの少しで間に合うようになったので、持ってきた服をほとんど着る機会がない。
断捨離をしたいけど、日本に戻ったら着るかもしれないと思うと完全に捨てられないのでモヤモヤ。。

ミニマリストへの憧れ

台湾へ来る時、大量の物、服、バッグなどを手放した。
台湾で使わなそうな真冬のコートや皮のバッグなど、日本の倉庫に置いてきたものもあり、最小限のものを台湾へ持ってきたつもりだ。
それなのに、使わないのに持っているものが多いと感じる。
もっとモノを少なくしてスッキリと暮らしたい。
毎日着る服に悩む時間を無くしたい。

今後の私のファッションの行方

セントジェームスを、部屋着にして活用してみるしかない。
着ない方がもったいないのだ。
日本に戻っても着ないと思う服は、思い切って手放そう。

服はなかなか破れないし、20年たってもまだ着られる。
あまり着ていない服はきれいなままだけど、時代に合わなくなり劣化はしていく。
本当に捨て時が難しい
今持っているものを着倒して、今後はなるべく増やさないで、好きなものだけを残すことを目標にしたい。

ファッションについて、ファッション誌やファッションに関する本は沢山あるけれど、幼い頃から勉強するという機会はなぜか無い。
こういう色が似合う、あなたの骨格だとこういう形がきれいに見えるよと、親が良いところを見つけて褒めるということが出来たら、自分に似合うものを見極める目を養うことができ、無駄な買い物も減らせて迷うことも少ないのではないかな?と思う。
でも親もファッション迷子だと、なかなか難しい問題。

皆さんは、どうやって自分のファッションと向き合ってきましたか?
たかがファッション、されどファッション、外見は内面を表すもの
とても大事だなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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