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異常という日常

父親は嫌いだ。
母親はもっと嫌いだ。
勝手に生んで、
勝手にこの世の中に「私」という人間を登場させた親に感謝などするはずもない。

こんなことをどこかで誰かが言っていた。
「親も完全じゃないから」

だれも「完全」を求めていない。
寄り添ってくれる人間を求めている。
それが、この世で親が子供にはたすべき役割だと思っている。
親が「友達」になるのもおかしい。
その名は、子供と共に成長した親が後々獲得する別名だ。

聞いた話。
両親ともにいるからいいじゃないか。
うちは父親が早くに亡くなって…どんな父親でもいてくれたら嬉しい。
正直、心の中で笑った。
「どんな親でもいい?」
それ本気で言ってるか?
親は求めていない。まともな人間がいてくれたら良かっただけだ。

自分がいる異常な世界が「普通」だと思い生きていたら、自分の「普通」は世の中的に「犯罪」というものに該当するらしいと、最近ニュースで知った。




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