エリアルカンタラ

97年に生まれたスピッツおよび草野マサムネへの愛が年々強さを増す一方で想いが溢れてきた…

エリアルカンタラ

97年に生まれたスピッツおよび草野マサムネへの愛が年々強さを増す一方で想いが溢れてきたのでnoteはじめてみました。

最近の記事

スピッツのもつ中毒性

もう数ヶ月前の事なのですが、友人からふと 『スピッツのどんなところが好きなの?』と 質問された事がありました。 あまりにも唐突に振られた質問で、しかもざっくりとしたシンプルな問いだったので 『えー、難しいけど…まず声が好きだし曲も歌詞も全部いいから…』というあまりにも凡庸でなんの面白みもない返答をしてしまいました。 それ以来、スピッツの好きなところはもっともっとたくさんあるしあんな単純な答えでは言い表せないほど好きなのに!! と、適当な返答しかできなかった自分を謎に激しく悔や

    • 黄色い家を読んだあとのとりとめのない感想

      川上未映子の長編小説『黄色い家』を読んだ。 読み終わって、さまざまな感情と感覚、印象が頭の中に無数に散らばって、どういう感想を持つのが正しいのか、しばらく…多分ほんとうにしばらく考えがまとまらないような気がする、そんな本だった。 それでも、読んだあとすぐの今の気持ちをこうして記しておきたくなったので まとまりはないのを承知で記してみたいと思う。 まず、いちばん印象に残っているのは花の真面目さとまっすぐさ、黄美子さんのなんと表現していいのかわからないよるべなさだ。 黄美子さ

      • 川上未映子『ヘヴン』を読んで

        川上未映子さんは、かなり好きな作家で 出されている本もほぼ読んでいるのだけれど いじめを扱ったこの作品は、読むのが辛い気がしてなかなか手が出せないでいた。 けれど、そろそろ読んでみようかな…と、先日文庫版を購入したところ、川上未映子さんの作品はいつもそうであるように、ぐいぐい物語に引き込まれて一気に読み終わってしまった。 そして、読み終わった時、この作品が単にいじめを描いていたわけではなく もっともっと深い、人間や人生のこわさ、苦しさ、どうしようもなさを描いている事を思い知

        • 名前をつけてやるという名のオバケ

          スピッツというバンドをこよなく愛する人たちにとって、彼らの2ndアルバムである『名前をつけてやる』は、最も愛されている作品のひとつだと思う。 91年リリースのこの作品は、当時こそ全く売れなかったらしいけれど 後追いで知って、その後出た数多の名盤を押し退けてスピッツの個人的ベストに挙げる人も少なくないし、ロビンソンのヒットで彼らを知り渚の衝撃からスピッツのファンになった私自身もそのうちの1人。 スピッツのアルバムは常にスピッツらしくありながらも、作品ごとに少しずつ趣やカラー、コ

        スピッツのもつ中毒性

          優しいスピッツを観て改めて気づいたこと

          先日、公開中の劇場版優しいスピッツを鑑賞してきました。 wowowで放送されたのも観ていたし 普段映画を観る時はほぼサービスデイしか行かないタチなので、特別料金2,900円か…むむ…と 正直、ちょっと割高なのでは?と思っていたのですが 実際に映画館で鑑賞してみて、演奏が始まった瞬間、その邪な考えは吹っ飛びました。 しっかりしたスピーカーが設置され、劇場内にスピッツの力強い演奏が大音量で響くその空間は、実際のライブ会場の臨場感をかなり再現していたのです。驚きでした。 とは言

          優しいスピッツを観て改めて気づいたこと

          これってスピッツが言ってたことだ

          先日、友人との約束までの時間を映画でも観て潰そう、とひとり映画館へ。 ちょっと興味があった、是枝監督の新作〈怪物〉を選び鑑賞。 作品自体の内容や詳細な感想はネタバレを避けるためにも省くとして… 個人的に感じたことを記したいと思います。 この作品で描かれていた主題のひとつが、自分なりの解釈ではありますが自分が人と違うことを恐れる心、そして人と違う人間を恐れるあまり攻撃的になる心だったと思います。 それって、特に人と違うことを恐れて頑なになったり閉じ籠ったりする人間の姿って ス

          これってスピッツが言ってたことだ