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初めまして、○○と申します。台湾から来ました。

先日話題になってたテスラCEOのイーロン・マスクさんが自分の子供に
「X Æ A-12 Musk」という名前を付けたニュースがありました。

予め「名前」と「アイデンティティ」について色々と考えました。

考えというか、今まで自分の中で変な理屈やこだわりをまとめて、
この機に皆様とシェアしようと思います。

「初めまして、○○と申します。台湾から来ました。」

来日後、どこにいても自己紹介の時は必ずこの決まり文句は最初に来ます。

その○○に埋め込む選択肢は全部12個あります。

林韋伶・韋伶・阿伶・伶伶
Lin,Wei-Ling ・ Wei-Ling ・Joy・Cherry
リン ウェイリン・ウェイリン・ジョイ・りん

しかし、私は「好きなように呼んでください!」とは言いません。

○○のところは、その「どこ」によって、変わります。

どれが本名ですか?

林韋伶が本名です。台湾にいる間に、法律効果のある名前です。

林は苗字で、韋伶は名前です。

「韋」は牛の皮を指し、「伶」は賢い人を意味します。

昔は牛の皮で作られた紐で竹を束にして本を作りましたので、与えられた名前は「勉学に励んで、賢い人になる」という思いが込まれています。

台湾では殆ど二つの場合だけ、本名のフールネームで呼ばれます。

①親友を呼ぶとき。

②親が激おこで自分のしりを叩いてくる時。

どれがニックネームですか?

伶伶・阿伶・Cherry・Joy・ジョイ

の五つはニックネームです。

伶伶と阿伶は子供の頃から家族に付けられたニックネームです。

台湾語を喋る祖父母からは阿伶(アーリン)で、
他の親戚は台湾華語(中国語)で伶伶(リンリン)。

中国語の「伶伶」と台湾語の「阿伶」は私に付けられたアイデンティティで、24年間の人生と共に育ってきた大事なアイデンティティの一つです。


そして、高校に入った途端、周りの人とすぐ親しみになるため、
中国語で読む阿伶をニックネームとして使いました。

中国語の「阿伶」は私にとって、高校に入った時点で作られたアイデンティティで、7年間の学生生活と共に育ってきた大事なアイデンティティの一つです。


CherryとJoyは英語の名前です。

台湾人は幼稚園や小学校の時に英語を勉強し始めるたびに、
外国語の学習環境を作るため、先生や親に英語の名前を付けられます。

私は子供のごろから「ちびまる子ちゃん」が大好きなので、
母にCherryという英語の名前が付けられました。
しかし、Cherryは英語母語話者にとって流石に恥ずかしすぎますので、
高校の外国語専門学校の入学と共に、英語の名前を自分でJoyに替えました。

そして、2018年に福井大学に交換留学に来日以来、
正式な文書以外に全部「Joy」→「ジョイ」を使っていました。
友達だけではなく、仲のいい先生からも「ジョイさん」と呼ばれています。

「ジョイ」は私にとって、日本に来た時点で作られたアイデンティティで、日本での暮らしと共に育ってきた大事なアイデンティティの一つです。

名前はアイデンティティを構成される一部となる。

これを信じた上で、私は

君の名は?

と聞かれると、答えを出すには、どの呼び方を選ぶかは今後どういう風に
相手と関係を築きたいかによります。
逆に、その呼ばれた名前でそれらしく振舞いをします。

今は仕事で本名を使わなければなりませんので、
職場でいつも林(りん)と呼ばれています。
「ジョイ」が使えないのが最初はすこし抵抗感がありましたが、
同僚から「りんは日本名前っぽくて、いいじゃないか!」と
今でも仲のいい先輩から「りんちゃん」と呼ばれていますので、
だんだんこの一番新しいアイデンティティを受け入れてきました。
これからもこのアイデンティティを大事に育っていきたいと思います。


初めまして、○○と申します

台湾から来ました

どうぞよろしくお願いいたします

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