来週8月25日で18年目の夏|海の中道大橋・飲酒運転事故を忘れない!

2006年8月25日、海の中道大橋にて走行車線を走行中の車に飲酒運転車が衝突、欄干を突き破って15m下の博多湾に転落、乗車していた乗車していた3児が溺死し、夫婦二人も追突時された時の衝撃による脳震盪や救助活動時の全身擦り傷を負った。

加害者は福岡市職員(当時22)で、多くの身勝手な過ちを積み重ねていた。
・自宅の夕食時に飲酒
・友人と居酒屋、スナックでさらに飲酒
・友人一人を車で送り
・他の友人と共にナンパドライブに出かけた
・50km/h制限のところ100km/hで走行
・被害者となる乗用車に追突
・失職を恐れ救護義務を果たさず逃走(車が故障し300mで停止)
・通りかかったタクシー運転手が事故発生の通報
・友人に身代わりを懇願(もちろん却下)
・証拠隠滅にペットボトル2ℓの水を持ってこさせ1ℓを飲む

裁判で加害者は、「単なる脇見で飲酒による影響ではない」と主張。加害者弁護人は「被害者の車両は深い居眠り状態であって、居眠りがなければ欄干を越える大事故とはならなかった。」と主張。

上訴審で検察官により「事故原因は第一審が認定した脇見運転ではなく、飲酒によるものだ。」として提出した動画が証拠採用された。
2009年5月15日、危険運転致死傷罪と道路交通法違反の併合で加害者に対して懲役20年が最高裁で言い渡された。

危険運転致死傷罪と逃げ得(ひき逃げ)に対する大きな社会問題となった。
2007年の道路交通法改正により、飲酒運転及びひき逃げの罰則が強化された。
その後の飲酒運転撲滅のための啓発活動を日本中に拡めた重大事故として認識されている。

それでも、愚かな検挙や悲惨な事故は後を絶たず目指す飲酒運転ゼロには程遠い。酔った勢いで、何かの間違いでハンドルを握る場面に遭遇した際、この悲惨な事故、海の中道大橋の一件を思い出し、行動を改めて欲しい。

もちろん、自分自身だけでなく周囲にも目を配り、怪しい疑わしい行動と感じたら(例え誤認であっても)110番通報するお節介役の存在が求められる。基本、自分のことは自分で面倒をみて欲しいが、それができない気付けもしない人たちも存在するのだと、認識しておくことも大事だと感じる。

本気で飲酒運転ゼロを目指せば、できることは未だまだたくさん眠っている。一人でも多く、一つでも具体的に行動に移すことができる勇気を持ちたい。

あの事故がなければ、当時幼かった子供たちは夢と希望を自由に抱ける逞しい若者になっていた。何の落ち度も罪もない者が、自分勝手極まりない飲酒運転者によって、ある日突然にして明日を絶たれる。この理不尽だけは許せない。

事故の衝撃に驚いたでしょう。痛かったでしょう。たくさんの水を飲んで苦しかったでしょう。ご夫婦二人の必死の救助行動も痛ましくて無念でなりません。
亡くなった3児のご冥福をお祈りいたします。
心情を察っすると、ご夫婦へはお掛けする言葉がみつかりません。

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