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植物は既にそこに存在しているからこそ

植物というのはそもそもそこにあるものだから、存在しているものだから、ちゃんとそこに意味とか意義をつけていかないと、やっぱ価値はなかなか伝わりにくいよねっていうお話をしていきたいと思います。

どういうことかというと、よくマーケティングの世界では、プロダクトアウトマーケットインという商品サービスの開発手法のお話があります。

マーケットインというのは市場のニーズから逆算して開発すること。
プロダクトアウトというのは、作ってあるもの、そこにあるものをどうやってマーケットに対して価値として提供していくかという順番。

どちらも正しいわけなんですけれども、植物に関して言うと、新たに植物を別に生み出しているわけではないです。強いて言うならば、生産現場のお花の生産者さんとか植物の生産者さんというのは、もちろんそれを育てて出荷して販売しているので、 あえて作っている、育てているということにはもちろんなるんですけれども、自然の植物も含めたら既にそこにあるわけじゃないですか、存在しているわけじゃないですか。 だからマーケットインというものの特徴とはちょっと違うというふうに考えています。

僕らは花卉園芸業界でお仕事をしている人というのは、その価値というのをわざわざ説明しなくても感じている人たちしかいないので、なんか儲かりそうだから植物を提供しているとかそういうことではなく、直感的におそらく植物っていいよね、素晴らしいよねって感じているんですよ。だからこそシンプルに身近な人にそれを伝えていきたい、提供していきたい。理由はシンプルです。 なんですがそれは業界の人たちの価値観であって、市場、いわゆるお客様というのは、「そうだよね、いいよね」って思ってくださる方もいれば、別に特に必要ないんだけどってなる方もいるし、全く関心ない方もいろいろですよね。 だからこそ伝えるときに、どんな意味や意義があってそれを提供するのか相手のどんな課題解決につながるのかとか、 それを提供することでどんな未来を約束するのか、ここをきちっと言語化しないと、やっぱり相手に伝わらないですよね。
そのためにこういう商品、こういうサービスを提供しているんですっていうように伝えないと、 もうあるんで売らなきゃいけないんでっていうモチベーション、営業トークだったら売れないですよね。

これはどの業界でも言えることだと思います。 なので、今サービスを開発しているというか、自分が持っている情報やサービスとか人脈とかいろいろ整理してるんですけれども、その自分にとっての財産、資産をどうやって相手に喜んでもらえるように活用できるかっていうことを考えています。

せっかく今まで、業界歴でいうと13年になります。 その中で培ってきたこれらの資産をどのようにして価値に転換するかっていうのは、やっぱり相手が望むものからの逆算で考えないと、 「俺がこういうことやりたいんです」っていうのは、いわばアーティスト。自己主張、問題提起。その特徴の違いですからね。
僕がやってるのはアーティスト活動ではないので、ビジネスですから問題解決ですよね。となった時に自分の持ち合わせている資産、有形無形の資産をどのようにして相手の問題解決に紐づけるか、どんな意味を持たせるのか。 これは徹底しないとダメですよね。ということを改めて感じました。

元になっているものは植物ですから、新たに植物を生み出しているというよりも既にある存在しているものですから、それをどのように意味づけするか。 ここは、僕はもちろんですけども、業界の人みんなやっぱりここは、もっと深掘りしなきゃいけないなと思いますね。
自分の技術に酔ってしまったり、目先で特に困っていないから、そこの深掘りをしていなかったり、いろんな現象が起きていると思います。 でももっとね、皆さん口を揃えて発信している「植物のある生活を日常に」「花のある生活を日常に」というのであれば、そこの深掘りはもっともっと業界を挙げてしていきたいなと思いました。

ということで今日は、意味づけ・意義づけをする価値、それをしなきゃいけないよねということについてお話をさせていただきました。

今日も元気にがんばローズ🌹