136th_焦らず、じっくり、ゆっくりと
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このブログは、
「生涯、荒唐無稽!」を掲げ、
ジャーニランという200~500kmを走るというクレイジーなレースにおいて、
その最高峰を目指すとある男の実録である。
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■ コーチの役割
人が自分一人で成長できるのには、限界があります。
走ることはどこまでいっても自助努力の塊であると言えますが、
仲間やコーチの存在がより高い壁を乗り越えるために時には必要です。
自分一人で走っていると、
他人に流されず、目標に向かって走れるので、
一心不乱に、猪突猛進して前に進むことができますが、
その反面、限界値を自らの知見で設定したり、一つの角度からしか解決策を見出せないので、遠回りをしたり、適切な行動が取れなかったりします。
他者と一緒に走れば、自分では気づかなかったクセや思考の偏りにも気づくことができ、視座が広がります。
■ 僕がコーチとして接する時には
その人の技量や経験値を見極め、次の場所への道筋を作ってやることから始めます。
走り始めたばかりの初心者の方が、
「3ヶ月後のフルマラソンを完走したい」とおっしゃっても、「じゃあ、今週末にハーフマラソンを走りましょうか」と言うのは無理があります。
しっかりとヒアリングと能力を見た上で、
最初に目指すべきスモールゴールとして、
「じゃあ、今週末に5km走ってみましょうか」や「まずしっかりとフォームを固めましょうか」と言う提案をします。
確かに、ハーフマラソンを走ることが理想ではありますが、そこは相手の力量や性格を判断して、
達成できる可能性の高いことから、取り組むように提案します。
そうすることで相手は着実に一歩二歩と前に進むことができ、モチベーションを損なわないで済みます。
■ 難しいのは、目標の期日が近い場合のスモールゴールの設定です。
よくあるのが、「フルマラソンに当選したからそこをゴールにしたい」と言うもので、
すでにマラソン開催日が決まっていて、期日までに時間がないにも関わらず高い目標を持たれると、
最初のスモールゴールも高くなってしまいます。
そうなると、急激な変化に体がついていかず、スモールゴールでさえも達成できなくなります。
■ こういったケースでは、
ゴールそのものを再設定する必要があります。
本人が最初に決めた「フルマラソンの完走」というゴール設定から、
「フルマラソンで30kmまでは走る」といったハードルが低いゴールの再設定をするといった、
達成可能性が高いプランBを提案して、
よりハードルの低いスモールゴールを設定してあげます。
もちろんご本人が当初に設定したフルマラソンの完走を最終目標にしてチャレンジしていただければ、と思いますが、
現実は現実として受け止めなければなりません。
現実を直視してこそ、適切な一歩が踏めるのです。
■ マラソンは積み上げ式のスポーツです。
歩んできた、走ってきた一歩一歩が力になってくれます。
たとえ、数ヶ月後のフルマラソンで達成できなくとも、次の大会ではこれまでに歩んできた道が成果となって現れます。
それまでは、焦らず、じっくり、ゆっくりと。
一歩一歩、目標に向かって走っていきましょう!
まとめ
目標は高く持つ必要があるが、ときに現実をちゃんと知り、適宜下方修正することもある
その人の現状や能力を判断し、適切なゴール設定をすることもコーチとしての役割
マラソンは積み上げ式のスポーツ。たとえ結果が出なくても、焦らず、じっくり、ゆっくりと。着実に積み重ねていきましょう!
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今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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