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マネホペ裏方会 Vol.3参加しました

マネホペ裏方会」参加させていただきました。

バスケという他種目から、突然のDMながらお話聞かせてもらい、充実した2時間でした。

サッカーとバスケ、競技は違えどマネージャーという同じ立場では、共通する部分、共感できること非常に多くありました。

今回テーマは、
1.周囲との関わり方、コミュニケーションについて。
2.業務における心構え、スキルについて。

話を聞いてメモしているだけでは意味がないということで、さっそくアウトプットしてみます。

共通・共感ポイント

人と人とをつなぐ、中間の立場にあること

→関わる人たちとの関係性の作り方、距離感の取り方やその考えかたは共通しています。

選手同士、選手とコーチ、選手とファン・サポーター、チームとフロントをつなぐ立場であり、どこかに偏った立場をとらず、それでいて選手・スタッフ・チームが100%競技に集中する環境を作り上げる。

→これは、種目を問わず裏方のスタッフに共通する部分ですね。
そして、必ず信頼が必要であること。
周りからの信頼を得ること、それがあってこそです。

選手の個性・立場・年代によってカスタマイズしながら対応し、クラブ・監督の意思・意図にしたがって行動していく。

→自分の意思・意見を持ちながら吸収力・柔軟性を維持する。
ひとつの組織、そしてチームスポーツである以上、ここは重要です。

当たり前の基準が違うことを理解する。

→選手・チーム・クラブ、それぞれ個性があり違いがあるので、これは大切です。
これをやれば正解!、どのチーム・クラブでも同じやり方でうまくいくことは、ありません。
常に相手・チームにとっての正解を探していく毎日です。
効率の良さを求めるがゆえに、ルーティーンワークになりすぎていたり、受け手の気持ちを置いてきぼりにすることがあります。
スタッフが少なく、いろいろと兼務していると、どうしても作業効率を優先してしまうことがありますが、常に人を相手にしているので、ここのバランスが非常に重要で難しい。

笑顔を心掛け、話しやすい雰囲気を作る。
関係する人とたちと密にコミュニケーションをとり、情報を共有する。

→ネガティブ人間で、気持ちもため込みがちな僕は、ここが課題です。


業務における心構え、スキル

「3歩先を見ながら、2歩後ろを歩く」

→いい言葉いただきました。
周りのストレスを減らすために、仕事をする。裏方の基礎かもしれません。

理不尽なこともあるが、この仕事が好き。
熱量は持ちながらも、次を考えて冷静に行動する。
「慣れすぎない」常に注意を払い、緊張感をもつ。

→心配性という言葉はを使っていましたが、非常に共感できます。Bリーグのマネージャー同士で話しても、この言葉が必ずでてきます。

プロ選手とかかわる立場として自分自身もプロとして意識を高く持つ。
人間として視野を広く持ち、チームが集中できる環境を作る。
決定的に必要なスキルはないが、常に何が必要かを考えて行動する。

共感ワードばっかりです。
さらに、Jリーグにも未経験から飛び込んだ人たちがいること、驚きました。

1年目は言われたことを徹底的にやり、必ず報告する。

→社会人として、人として大切なことが、マネージャーにとっても基礎だと言えますね。
自分ができていないことを、選手に注意したりはできませんから。

そして、マネージャーになるために無駄な経験や知識はなく、多方面に出会い・人脈・経験を求めていくこと。

コネクションが力を発揮する業界です。
僕がこの世界を目指すときに一番苦労した部分です。


参加者の質問から

「プロフェッショナルとは?」

一言では答えられないし、答えはひとつではない、深い質問でした。
4名のスタッフの答えを聞きながら、自分でも考えていましたが、正直に言って、僕自身もその答えを探し続けています。
マネージャーという職業で言えることは、「誰にでもできる仕事だが、この人に任せたい」と思ってもらえることが、ひとつだと思います。
そこには、やはり信頼が第一。
僕が10年この業界でチームを変わりながらも、そして時々やらかしながらも、必要としていただき仕事ができていることは、本当にありがたいことです。

「マネージャーのその先のキャリアについて考えているか?」

業界を目指す若い方向けという趣旨とは離れていたかもしれませんが、僕のこんな質問にも答えていただきました。
僕自身、マネージャー経験ゼロからプロバスケの世界に入って、ずっと考えていることでもあります。
みなさん共通するのは、現場が好きということ。
そして、Jリーグ発足から27年たったサッカー界においても、マネージャーの次のキャリアが確立されていないというのは、Bリーグ誕生から4年のバスケ界では悩んで当然なのだと、ある意味安心した部分でもあり、もっともっともっともっと話してみたい話題でした。

職種に限らず、スポーツ業界全体に言えることですが、この業界に入りたいという思いだけで入ってしまうと、必ずどこかでキャリアに行き詰まると思います。

個人的にも、マネージャーを目指したわけではないのに、マネージャーを長くやってきて、この先に何があるのか探している状況です。
専門職でなく、多くの分野にかかわるだけに、なろうと思えば何にでもなれるが、それがさらに悩みの種になります。

プロバスケ界でマネージャーをやっている人の3割くらいはコーチ志望だと感じています。
マネージャーでありながらベンチ入りし、試合に直結する業務があることが、サッカーにおけるマネージャーとの違いかもしれません。

そして、なにより驚きだったのは、大宮アルディージャの3名いる主務のスタッフで35歳の後藤さんが最年少であること。
同じく35歳の僕は、Bリーグのマネージャーの中では年長組になるので、業界の成熟度に違いはありますが、やはり僕自身の「池野雄人」だからこそ見えてくるキャリアを探していくことが必要だと改めて感じました。

そして、マネージャー/ホペイロという仕事を知ってもらいたい、この職業を目指す若い人たちの手助けをしたいという気持ち、僕も全く同じことを思っていますし、実際に行動されているサッカー界の方々を尊敬します。

最後に

僕が今回、面識もないサッカー界のマネホペ裏方会に参加したいと思ったのは、新しい出会い・人脈・経験を求めてのことです。

Bリーグ内での横のつながりも、ある程度存在すると思ってますが、現場に深くかかわる立場として共有しづらいこともあるので、競技・リーグが違うほうが話しやすいこともあるのではと。

静岡で育ち、小学生の頃にJリーグ開幕を経験したサッカー少年だったので、単純に興味があるというのが正直なところです。
本田技研のスクールのトライアウトに受かり、エリートたちの中、下手すぎて泣きながらスクールに通った苦い過去もありますが。

そして新しい出会い・情報を求めることにおいて、チームに所属していたほうが良いのか、あるいは特定のチームに所属しない立場のほうがより他クラブの状況が分かるのか、自分でもここ数年悩みながら、結局チームに所属しています。

そんな中で、今回のようにサッカー界の方々と繋がることができたこと、受け入れてくれたことに本当に感謝しています。

サッカー・バスケ界のマネージャー交流会実施予定とのことで、こちらも楽しみです。


この記事が参加している募集

Bリーグ

プロバスケチームのマネージャーを知ってもらいたい。 何でも屋さんと言われる裏方のお仕事を語ります。 チームマネージャーの認知度・価値向上を目指して発信します。 全国のマネージャーにリスペクトを、マネージャーを目指すあなたに勇気と知恵を与えたい。