見出し画像

『チャックと栗の木』第五話 真理の探究と転生の目的

チャックは目を閉じると、長らく瞑想にふけった。
そして、静かに、しかしはっきりとした口調で
リスに話しかけた。

「過去に起きたことを伝える歴史も、おとぎ話も
 神話もみんな、結局は時の支配者たちによって
 ゆがめられてきたもの。それを読み解こうとしたところで、
 真実にたどり着けるのか?
  全ての魂は何度も転生を繰り返してきたのなら、
 魂の記憶・DNAに刻み込まれた記憶を呼び覚ます、いわゆる
 覚醒とか目覚めを促進する方がいいんじゃないかって
 氣がしてきた。
  そう、答えは外側ではなく、内にある!!
 だから、大地や太陽のエネルギーを感じながら、
 瞑想することで内観し、本当の自分とつながることを
 意識した方がいいんじゃないかと。」

リスが答える。
『チャック、よく氣がついたのぉ。
 そうじゃ、その考え方、まちがってないぞ。
 じゃが、あんたらは、時の支配者によって
 ゆがめられた歴史や嘘を教え込まれてきた。
  常識と言うのもそうじゃ。宇宙の真理と言うのは、
 常識や教えられてきた嘘や歴史にはないものじゃ!
 あんたらの知識や常識を手放す勇気があるか!?
  まず手放して、頭をからっぽにしてからじゃ!
 そうして、新しい情報や真理を受け入れる器を
 つくるのじゃ!』

ミチはチャックとリスのテレパシーによる会話を聞きながら、
その真意をエネルギーとして心で感じていた。

チャックが続ける。
「そうなんだよね。僕たち、全ての魂が何度も転生を
 繰り返してきたのは、宇宙の真理を探究することなんだよね。
 “MAGI(天正遺欧少年使節)”という
 ドラマ( https://www.magi-boys.com/ ) で信長が問いかけていた
 あのフレーズ『自分を信じて生きるとはどういうことか?
 イエスの愛とは何か?』
 言いかえれば、自分軸とは何か(何のために生まれ、
 いまここに存在しているのか)?、宇宙(創造主)の愛とは何か?
 無償の愛とは何か?」

リスが続ける。
『それこそが宇宙の真理につながるのじゃ。
 チャックもミチも、全ての魂は創造主から生まれ、
 それぞれの魂たちが、創造主の愛を感じ、感謝し、
 その愛のエネルギーを放射してほしいと望んでおる。
  じゃが、宇宙にはその創造主になり変わって、
 闇の力で宇宙を支配しようとする輩もおる。
 この地球も、長らくその闇の支配を受けてきたのじゃが、
 創造主から降り注ぐ愛のエネルギーが増してきたことで、
 あんたらのように氣づく者たちも少しずつ増えてきた。
  過去世も含めた今までの経験や記憶に感謝し、手放しながら、
 自分の内にある魂(すなわち創造主とのつながり)を感じて
 しっかりと魂に繋がるように意識して瞑想を続けるが良い。
  さすれば、いずれ内なる魂(ハイヤーセルフとも)が
 直感として教えてくれるじゃろう。』

さらにリスが続ける。
『じゃが、それには注意も必要じゃ!
 闇はあらゆる手段を使って、真理から遠ざけようとする。
 この話は長くなるから、次回じゃな。』

    ~ つづく ~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?