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『アウトプット大全』の感想&解説

樺沢紫苑先生の著書『アウトプット大全』のレビューです。
「アウトプットまでが学習!」という事でnote初投稿です!

◆基本情報

・ページ数:269ページ
・所要時間:2時間くらい
・内容:「アウトプット」のメリットと方法、トレーニング法を網羅

◆最初に所感

・1テーマにつき2~4ページでスキマ時間でも区切り良く読める。
・面倒くさがってアウトプットしない方が時間効率が悪くなるとわかった。
・すぐ実践できそうなものから少しずつ取り入れるのがよさそう。

本書は1章でアウトプットの基本法則を解説したあと、80個のアウトプット方法が紹介されています。

「80個もあるの!?」と思いましたが、本書はあらゆるアウトプットを紹介している文字通り『大全』なので、その時々の悩みや課題に合わせて辞書的に読み返すのが良いと思います。

私の場合、「学んだ内容を忘れない様にアウトプットを活用したい」という目的で本書を手に取ったので、学習関連のアウトプットを中心に実践したいと思っています。

本書の中でも「1冊の本から3つの気づきが得られればそれが宝物になる」と書かれていますので、すべてを実践する必要はありません。

本を読んでも1、2ヶ月もすれば内容を忘れてしまうことが大半(私も…)だと思います。1冊の本から1つでも人生を変えるような学びを得ることが出来れば、書籍代の何倍ものリターンを回収できますね!

各章の最後に「アウトプットしてほしそうな空白ページ」があるのも個人的に○
「自分にとって重要」と思った事を1ページ内に納まるように絞ってメモするようにしました。

◆本書のポイント

●アウトプットとは

脳の中に情報を入力するのがインプット、それに対して脳に入ってきた情報を外界に出力するのがアウトプット。

・インプット・・・「読む」「聞く」など
・アウトプット・・・「話す」「書く」「行動する」など

「発信する」だけではなく、「行動する」のもアウトプット。

「有酸素運動が健康に良い」と本で読んだら、有酸素運動を実際にやってみる、これもアウトプット。なるほど!

インプットで「脳内の情報や知識」は増えるが、現実の世界には何も変化がない。アウトプットすることではじめて現実世界を変えることができる。

●アウトプットは「運動」

「話す」「書く」「行動する」

これはインプットした情報を「使う」ということ。

1. インプットした情報は脳の海馬に一時保存される。
2. 実際に使われた情報は重要な情報として側頭葉に長期保存される。
3. 使われない情報は重要ではない情報と判断され、脳は忘れる

PCのキャッシュとハードディスクみたいなイメージ?
一度重要な情報として長期保存されれば何年経っても忘れない(例:漢字の書き方や自転車の乗り方)

●インプットとアウトプットの比率は3:7

なんでアウトプットの方が多いねん!
「インプットした事をアウトプットするんだからMAXでも1:1じゃないの?」

と思いましたが、2週間に3回以上アウトプットすることで前述の様に脳に情報が定着するようです。

1回のインプット情報に対し、複数回アウトプットするということですね。

※個人的に「話す」「書く」「人に教える」など、別のアウトプット方法で複数回アウトプットする(色々な場面で「使う情報」と脳に認識させる)のが良いと思いました。

●アウトプットした結果を「フィードバック」する

アウトプットした結果はうまくいった場合もそうじゃない場合もフィードバックします。

フィードバックとは次のインプットを修正(見直し、反省、改善、調整など)することです。

わかりやすい例は問題集です。インプットした内容を、問題を解く(アウトプット)ことで確認。間違えた問題や苦手分野を復習(インプット)する事で出来なかったことができるようになる(=成長する)ということです。

◆特に役に立った内容5選

80個のアウトプット法の中から私が特に学びになったものを紹介します。

1.行動する

「週に2時間以上有酸素運動をする」と100回ノートに書いても健康にはならない。実際に週2時間以上の運動を行動に移すことで初めて健康効果が得られる。

昨日の自分と今日の自分で行動に変化があることが自己成長。しかし、「本は読むけど行動に移さない」という人がほとんど。

※正直、9割の人は「行動しない」ので「行動する」だけでも上位の1割に入れると思ってます。

2.やってみる

本書のお気に入りの言葉で以下のようなものがありました。

「エラー」というコインを10個集めると、次のステージに進める。人生がそんなゲームだとしたら(中略)たくさんトライして、エラーのコインを稼げばいいだけ。

(208ページ)

エジソンの理論ですね!
挑戦して「エラー」が出たということは、

・「この方法では上手く行かないんだ」というパターンを学んだ
・その「エラー」を改善して、再挑戦を繰り返せばいずれ成功する

ということ。
つまり「エラー」は「失敗」ではなく「情報を得た」ことを意味します。

ゲームでも一度罠にかかって「こっちの道に行ったら罠がある」とわかれば、次に来た時はその道を避けてクリアを目指しますよね。

「罠にかかるのが怖いからゲーム自体をやめる」とはならないはずです。

よく「失敗が怖くて挑戦しない」という人がいますが、
「挑戦0回、失敗0回、成功も0回」だと、ただ停滞しているだけですよね。

10回挑戦して9回失敗して、その先の1回の成功を掴むのが「成功」のルールだと思います。

3.教える

「最強のアウトプット方法」

「アウトプット」であり「フィードバック」であり「さらなるインプット」

インプットする時も「人に教えることを前提で勉強する」と、その内容に注意が向いて記憶効率、理解度が格段にアップする。

4.「30点の完成品」を目指す

  1. とりあえず30点の出来で完成を目指す

  2. 1回目の直しで30→50点。2回目で50→70点の様に磨き上げる

  3. 「とりあえず完成」と「直し」の時間比率は5:5

※最初から100点を目指す人は「直し」の時間が圧倒的に少なく、結果的にレベルの低い完成品が出来上がる。

5.インプットを減らす(個人的に超重要)

わかりやすく読書で例えると

・月3冊の読書、0回のアウトプット
・月1冊の読書、1回のアウトプット

上記なら「月1冊の読書、1回のアウトプット」の方が良い。

アウトプットしないインプットは脳に定着しないため、以下の弊害がある

  • 時間が経つと忘れる

  • 現実世界で活用できるレベルに落とし込めない

「アウトプットする時間がない」という人は「インプットを減らす」
※どうせ忘れてしまうくらいなら、減らせば良い。

本を1冊読むのを減らせば2時間を確保できる⇒その空いた時間でアウトプットする

※忘れてしまって結局2回、3回インプットするくらいなら、アウトプットに時間をかけた方がトータルでは短い時間で済む

◆ご挨拶

初投稿をお読みいただきありがとうございます。
当面はnoteの機能を調べつつ、こんな感じの投稿をしていこうと思います。

また、Twitterでは日々の学習進捗などをつぶやいてます。
よろしくお願い致します。
https://twitter.com/joso_output

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