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日本語とEnglish

「日本語ってもんは綺麗ですよね」って思った話です。

先日、嵐の"Love so sweet"のリリックビデオがYouTubeで配信されましたよね。何度聴いても爽やかで明るい気持ちになれる曲だと思うのです。今回は"Reborn"がついて日本語と英語とで構成されてますよね。きっと海外のファンにも届いて欲しいって思いからなんですかね。カッコいいです。


さて。


まぁ、暇なもんで。その動画をぼーっと眺めていたわけです。そんで気が付きました。日本語だから伝わること、英語だから伝わること、それぞれありますよね、と。例えば、日本語版の最初は「輝いたのは鏡でも太陽でもなくて 君だと気づいたときから」と、”…から”っていうのがスタートをイメージさせますよね。曲のスタート、僕と君のスタート。それから、「君はずっと前から輝いていて、僕はやっとそれに気が付いたよ」感も伝わってきますよね。


"It's not a mirror, it's not the sun I'm seeing
You are the light that's shining in the sky"
                      Love so sweet: Reborn / 嵐

ただ英語版だと、スタート感っていうのはあまり強くないのかな、と。それから、英語版は”今”のイメージ。以前から輝いていた君、つまり”過去”のイメージも強くないのかなって思います。


それから最後のサビの前、「伝えきれぬ愛しさは 花になって 街に降って」は日本語のままですよね。もちろん英語に変換できると思うのですが、英語にすると急に詩的になってしまうんじゃないかな、と。伝えきれない愛しさを持っている感じも日本人だなって思いますし。あとは、この歌詞の通りにイメージを膨らませると、愛しさが花になって、花びらが街中を舞ってる感じしますよね。たぶん英語にすると、花になって、街に降る、という2つのイメージがスムーズに繋がらないのかな、とも思ったり。

他にも、「涙ぐむ雲」とか、「微笑む月」「出逢う季節」等など。英語にすると、ん?ってなるんだろうなって言葉がたくさん。微笑むなんてきっとsmileで済まされてしまいます。笑うと微笑むって違うんですけどね。日本語には感情、月、季節、等を表す言葉って山ほどあります。それを英語で表現するって、けっこう難しいんですよね、きっと。


"Love so sweet"のおかげで、改めて日本語って素敵な表現いっぱいあるんだなって思いましたね。あれです、"Reborn"版がカッコよくないってことじゃないんです。海外の方に届くんですから、すごくいいに決まってます。日本語と英語、それぞれいいことがあるんだよってことですよね。もちろん他の言語もですよ。英語母語話者は「英語ってやっぱカッコいいよな」って、仏語母語話者は「やっぱフランス語だな」って。いつかそれをもっとわかるようになりたいんですよね。

にしてもやっぱり嵐ってすごいんですね。日本国民どころか世界の嵐なんですね。最近の彼らの曲はあまり知らんので、これを機に聞いてみようかと思います。