子どもから信頼のされる「相談の答え方」。そして子どもにも伝えておきたい「相談することのメリット」(サッカー指導+アドラー心理学)
こんにちは、ジョゼ佐藤です。
今日は、
それと、
についてお話しします。
私は指導歴26年のサッカー指導者ですが、指導と並行して『保護者対応』と『選手のメンタルケア(相談援助活動)』も行ってきました。
そのため、指導者をしながら、常に(毎日ですね)保護者様からの質問や相談、選手からの質問や相談に応じてきました。
そして、保護者様や選手のどんな質問にも回答をし、相談にも対応をしていますが、その際に必ず気をつけていることがあります。
それは、
です。
そうです。そうなんです。
質問をされる《主役》であるのは保護者様や選手なのであって、その主役である保護者様や選手のほうが、
「質問をしてよかった」
と思うことが、なにより大事なのだと思います。
(これに対し、質問をされる側の指導者のほうが満足するのはマナーとしてダメですよね…)
大事なだけに、質問をされる側の指導者の受け答えの仕方によっては、
なんて感想を質問者の方が抱くこともあるかもしれませんよね?
なので、指導者の回答の仕方しだいで、
“この人は信頼のできる指導者なのだろうか。
それとも、信頼のできない指導者なのだろうか”
ということが分かれると思います。
それを考えたら、指導者はできれば、
「このコーチに相談をしたら、気持ちが楽になったし、納得のいく回答も得られたし、このコーチは信頼のできる人だ!」
と思ってもらえたほうがいいですよね?
(私もそうでありたいと思います)
では、指導者は質問の受け答え方において、どんなことに気をつけるとよいのでしょうか?
ここに、とても素晴らしい参考文献があります。
精神科医の樺沢紫苑先生の著作『ストレスフリー超大全』の中に記載されている、表「相談のメリット」には、
❶ガス抜き効果
ストレス発散、気分がスッキリ
❷不安の減少
扁桃体の興奮が抑制される、言語情報は、扁桃体の興奮を抑制する
❸悩みの整理
筋道を立てて話すことで、話が整理される
❹言語化
現状、原因、診断などを行い、曖昧なことをハッキリさせる
❺解決法の発見
話が整理されることで、自分で対処法に気づく
❻プロのアドバイス
専門家によって解決法が得られる
とあります。
この表の❶~❻までを指導者が伝えることができれば(伝えることができる要素が多ければ多いほど)、保護者様や選手が、
「このコーチに相談をしたら、気持ちが楽になったし、納得のいく回答も得られたし、このコーチは信頼のできる人だ!」
と感じることができると思います。
また、逆に、❶~❻の要素が少なければ少ないほど、指導者への信頼感は下がっていくと思います。
この❶~❻の要素は本当に大事です。
保護者様や選手の質問に答える際は、毎回気をつけたほうがいい項目です。
ちなみに私もこのことは常に頭に入れておきたいので、❶~❻の項目を紙に書いたカンニングペーパーを手にしながら質問に答えていたりします。
この記事を読んでくださったあなたも、子ども(もしくは選手)の質問に答える際には、この❶~❻の項目を頭に入れて回答をしてみてはいかがでしょうか。
きっと子どもからは、
「ママに相談をしたら、気持ちが楽になったし、納得のいく回答も得られたし、ママをもっと信頼して、相談をしてみよう!♪」
と強く感じて信頼感を増やしてくれるだろうと思います。
そして無事、子どもが納得のいく質問の受け答えが完了したら、指導者は子どもにやったほうがいいもう一つの《大事なこと》があります。
それは、
ということです。
また、これらの『相談のメリット』の、
❶ガス抜き効果
❷不安の減少
❸悩みの整理
❹言語化
❺解決法の発見
❻プロのアドバイス(専門的なアドバイス)
は、子どもの質問に答えた際に、
「あなたに回答をしてみたけど、あなたの気持ちが楽になれたんじゃない?」(❶❷❸の効果)
「あなたにそれがわかったら、あなたも自分の頭の中の考え方の整理ができてすぐに練習に取りかかれるんじゃない?」(❸❹❺の効果)
などと子どもにも伝えてみると、子どもがその回答を得られたことによる、
“相談をしたことのメリット”
を感じてもらうことができます。
(相談のメリットを子どもに強調できます)
すると子どものほうも、
「ホントだ!ママに相談をしたら、気持ちが楽になった!!よかった!だからボクはコーチや学校の先生のことももっと信頼して、相談をしてみよう!♪」
などと、『誰かに相談をすることのメリット』を《強く感じて》、指導者や先生をもっと信頼して、誰かに相談をしようとする気持ちを増やしてくれるだろうと思います。
子どもが『他人に相談をすることのメリット』を味方につけ、自分の能力を高める要素を一つでも増やし、自分が良い結果を出すための運をより引き寄せられるようになると、子どももより、
《自分の幸せ》
を感じることができるのではないでしょうか。
そしてそれは結果的に《大人の幸せ》にもつながると思います。子どもが《自分の幸せ》に強く感じるようになり、スポーツや勉強で力を発揮できるようになれば、その様子を見た大人たちも幸せになるのではないでしょうか。
私はこの記事を読んでくださったあなたとお子さんが、今よりももっと幸せになることができたら、すごく嬉しいと思います。
この記事を読んで参考になるポイント、賛同できるポイントがありましたら、是非ぜひお試しください。
このたびはご清聴を誠にありがとうございました。
以上
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