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私が公務員を目指した理由

こんにちは、じょぜです。
今回は私が公務員を目指すまでの日々を書かせていただきました。
これは新卒で入社した会社も転職先も退職し、設計事務所に勤めることとなった私が今後の仕事について考え、公務員試験を受験した出来事です。

拙文ではありますが、気長に読んでいただけるとうれしいです。


1.設計事務所での日々

私は転職先を辞めてから、大学時代の非常勤講師として設計の授業をしてくださった先生の設計事務所に、アルバイトとして働くことになりました。

"自分の将来を考える時間に使っていい"

先生はそう言って私を受け入れてくれました。
とても小さな事務所で、先生と先生の奥さんと社員が3人の合計5人でした。

仕事としては模型作りを始め設計業務や事務所のホームページ制作等をしました。
新卒で入社した時の仕事の経験も活かせたのでとても充実していました。

正社員として一緒に働いてくれませんか?」

働き始めて半月が過ぎた頃、先生と奥さんから提案されました。

勤務地が自宅から2時間ととても遠く、私自身地元から離れる選択はしたくないこともあり、長くは働けないと思っていました。
先生はそのことも知った上で、私のキャリアとして活かせるように提案してくださり、正社員として働くこととなりました。

ちょうど正社員となった頃、新型コロナウイルスが流行し、新年度になる直前に在宅勤務へと移行しました。

小さな事務所だったからこそできた動きだと思いますが、試行錯誤し様々なアプリやソフトを使って、みんなで仕事に取り組みました。

今までの経験を活かした仕事もでき、在宅勤務となって通勤もほぼなくなり、自分の時間も作れるようになったことで、私にとってとてもいい日々を過ごせました。


2.公務員という選択肢

在宅勤務で自分の時間ができ、これからどう転職活動していこうか考えました。

前回の記事にも書いたとおり、初めての転職先を1ヶ月で辞めてしまったこともあり、まずは私にとって続けられそうな職場環境はどのようなところかを考えました。

のんびりな雰囲気

自宅から通いやすい勤務地

適度な距離感がとれる人間関係

この3つがその時の私にとって無理のない働き方ができる、最低限必要な要素だと思いました。

会社は基本的には売り上げや業績、人間関係といった様々な要素を気にする必要があり、この時の私の状態では少し無理をするような気がしました。

いっそ自宅で一人で仕事できるよう、起業も検討しましたが、当時の私は退職続きでなかなかその元気もありませんでした。

そこで考えたのが公務員でした。

売り上げに縛られることなく、転勤も遠くに行くことはほぼなく、さらに公務員は数年に一度部署異動があることから、適度な人との距離感が保てると思いました。

そして私は公務員を目指すことにしました。


3.建築でつながった縁

公務員の中でも、私は地元から離れたくないということから地方公務員を大卒一般の枠で受験することにしました。

“これからもまちづくりに携わりたい”

この状況でたくさん考えても、私にとっての仕事の軸は大学時代から変わらずこれでした。
そして私は建築職で受験することにしました。

ちょうど受験の申し込みを終えた頃、一級建築士の資格学校の勧誘で、とある営業マンと出会いました。

私はその人に、今は資格学校に行ける気持ちとお金の余裕がない話をしようと思い、転職続きで次に公務員試験を受験予定だと伝えました。

国家公務員中途採用募集してるよ」

その人からの突然の情報でした。
一級建築士の資格学校の勧誘から話が一転しました。

その中途採用も建築職の募集で、その資格学校に、たまたま募集している部署で勤めている人が生徒として通っていて、この情報を知っているということでした。

中途採用ということもあり、基本的に転勤することがないという内容だったこともあり、私の条件ともマッチングしていました。

しかしその情報を知った時、応募書類の締め切り3日前でした。

併願で受ける分には多い方がいいと思った私は、急いで応募書類を用意し、締め切り当日に郵便局まで出向き提出しました。

そして私は地方公務員国家公務員を受験することになりました。


4.公務員試験

公務員試験に準備する時間は1ヶ月もありませんでした。

中途採用の方は教養問題などの筆記試験が免除で論文も面接のみでしたが、大卒一般は筆記試験からの受験でした。

今まで一度も公務員を視野に入れたことがなかった私は、公務員になった大学時代の友人や、建設会社時代の同期に相談しました。

友人からのアドバイスをもとに、筆記試験対策から論文、面接対策を、参考書やインターネットからの情報で行いました。

健康診断を受験してください」

地方公務員試験の方がまだ面接実施前、国家公務員試験の採用担当者からメールが来ました。
採用試験の一環として実施するとそのメールには書かれていました。

正直嬉しいよりも驚きが大きかったです。

そして地方公務員試験がまだ途中の段階で、健康診断を受け、そして国家公務員試験合格のメールが来ました。

地方公務員試験を最後まで受けるか国家公務員になるか、とても悩みました。
家族や彼氏、友人、建設会社時代の同期や上司など、いろんな人に相談しました。

“地方は小さな範囲、国は大きな範囲”

建設会社時代の上司が、私の相談を聞いている中で気づいた点でした。

どちらもメリットデメリットがあり、今の私にとってはどちらが最善か、とても悩みました。

“もし雰囲気が合わないとなってしまった時"

自分らしさがわからなくなってしまった時"

私の今までの出来事を振り返りました。

たくさん相談し、悩み、考えた私は、大きな範囲なら、何かあってもいろんな選択肢が生まれるのではないかと思いました。

そして私は国家公務員になることを決めました。


5.おわりに

私が公務員を目指した理由は、今の自分にとって無理のない働き方ができると考えたからです。

そして設計事務所で働き始めたことをきっかけに公務員を目指したことは、今までの人生の中で本当に大きく動いた出来事でした。

自分について考える時間の大切さ

人と関わることで得る幅広い視点の大切さ

これは今回の出来事で気づいたことです。
私はこの大切さに気づいたことで、公務員になる道を選べたのだと思います。

公務員も楽な仕事ばかりではないと思います。

それでも、公務員になることで会社とは違う様々な選択肢が生まれることは、私にとってとても魅力的でした。

国家公務員の試験に合格しました。」

そう言って人生3度目の退職願を、設計事務所の先生に提出しました。

先生は、本当は設計事務所でもっと働いてくれると嬉しかったと言ってくれましたが、それと同時に、私なりに答えを出したことを尊重してくれました。

私はこの設計事務所で働きながら公務員試験を受験できたことを本当に感謝しています。

先生がこんな私を受け入れてくれたからこそできた行動だったと思っています。

これからの公務員生活がどうなっていくかはまだわかりません。
人生100年時代とも言われる今、どんな道を進んでもいろんな可能性があると思います。

そんな時代を生きる今の私なりに、精一杯進んでいきたいと思います。

以上が、私が公務員を目指した理由です。
お読みいただきありがとうございました。


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