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05. 『視・観・察』

Moi!
冬も去って、春を感じられるようになってきましたね。つい先日僕の実家のある練馬で気温が30℃を記録したと聞き、「あれ、日本はもう夏だっけ?」と少し日本の季節感がズレたなと感じました。笑 僕の住んでるフィンランドではようやっと湖に張っていた氷も溶けて緑が顔を出すようになり、半袖短パンでトレーニング出来る様になりました。まだ気温は15℃も超えてないけど…笑 コロナの及ぼす影響にも完全に慣れてしまいましたが、皆さんはどうでしょうか?外出自粛の中で出来た時間を有効活用されているかと思います。家族との時間を楽しむ者、新しい趣味を見つける者、新たなスキルを身に付けようと勉強する者、色んな方々がいると思います。今日はそんな中で僕がこの約1ヶ月間何をしてきたのか、その中で出会った本の一部について書いていきたいと思います。お時間のある方は是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。

・休校、休業、全てお休みからのロックダウン

僕の通うで大学が休校し、バイト先も休業、アイスアリーナも閉まってしまったのが彼此6週間も前の事。彼女も同じ状況になったので「首都圏に居てもどこも閉鎖されててやる事ないし、コテージでも行ってゆっくり過ごすか」と言う話になったので自然に囲まれた彼女の家族の持つコテージへと来る事になりました。家を出たのが3月22日の事で首都圏ロックダウンが始まったのが3月29日。家のある首都圏に帰れなくなってしまったので仕方なくというより、「まあ別に首都圏戻っても窮屈な生活になるし」とのことでずっとど田舎のコテージで過ごしてます。

コテージに来てから僕の毎日の過ごし方は来る前に想像していたモノとは真逆の生活で首都圏に居た時よりもかなり規則正しい生活になってます。

・7:00 起床、朝のルーティン(ヨガと簡単な体幹トレーニングメニュー)
・8:00 朝食
・8:30 大学の課題
・12:00 昼食
・13:00 読書
・15:00 プログラミング学習(独学)
・17:00 トレーニング
・20:00 サウナ
・21:00 夕食
・23:00 ストレッチ、就寝

とこんな感じです。別に時計を気にして生活している訳ではなく、自然とこんな生活になりました。笑 元々僕は時間にルーズな方なので自分でもびっくりしているくらいです。笑 

コテージに来てからこの毎日のスケジュールに僕が普段しない、サボってるものがあります。それは、読書、プログラミング学習(独学)、そして夜のストレッチです。

僕は母親と祖母に影響されて、小さい頃から中学生くらいまではかなり読書家だった方だと思います。分厚い上下巻のある「少年H」を小学4年生の時に1日で読み終えてしまうこともありました、自分でもびっくり。笑 それとうって変わって、フィンランドに来てからは読書をする機会がめっきり減ってしまい、大学の授業で読まなければいけない本以外は半年に一冊読む程度…それが今となっては毎日の様に読書をしています。今読んでいるので4冊目。この記事の後の方で紹介させてもらいますが、今僕の読んでる本は「論語と算盤」という本です。

次にプログラミング学習。「(独学)」と付け加えたのには理由があり、僕は大学でビジネスITを専攻しているので大学で習わないプログラミング言語を学習してるという意味を込めて「(独学)」と付け加えました。HTML、CSS、それとJavaScriptはもう大学で習得したので、この外出自粛期間中を利用してRuby、PHPを習得しようと学習中です。ちなみにウェブサイトを作って欲しければ、お気軽にお声掛けください!(まだウェブ制作のプロではないので品質は保証できませんが…笑)

そして夜のストレッチ。僕と仲のいい友達や身内の方は知ってると思いますが…僕、身体が異常に硬いんです。アスリートでそんなに身体硬いってやばいだろ…とトレーナーの方に毎回言われます。笑 以前の僕はストレッチは結構億劫というか、筋の伸びる感じがあまり得意ではなく結構サボってました。それもコテージに来てからはもう1ヶ月以上続けられているのでやっと習慣化できたかなと思います。笑 何事も習慣化してしまえばこっちのもの!

コテージに来てからというもの、この様に僕は時間を有効利用してます。有効利用というよりは、「コテージに来て暇な時間が一気に増えて、時間の価値に気づき始めた。」という感じだと思います。22歳と遅いですが時間の価値に気付き始めて日々の過ごし方が変わりました。その中で僕が出会った本、「論語と算盤」を読んでて感銘を受けた思考があったので、それを今回は皆さんに共有したいと思います。

・「論語と算盤」渋沢栄一

僕がこの本に出会ったのがちょうどフィンランド首都圏でロックダウンが始まる前、専属という訳ではないですが僕のトレーニングのアドバイスをしてる方が、インスタのストーリーに本の表紙を写したものを載せていました。それが「論語と算盤」でした。当時、ちょうど何かいい本はないかなと考えていたので特にレビューも見ず、どんな内容か知らずまま購入。内容は渋沢栄一の教え、遺訓を噛み砕いて説明している本です。その本面白いの?まだ完全には読み終わっていませんが、結論から言うと今までないくらいどっぷりハマりました!論語と算盤(道徳と商売)なんて掛け離れたものだと言う常識に待ったをかけた渋沢栄一。異質のものであれど表裏一体であると唱えています。

面白い部分はたくさんあったのですが、その中でも今回僕が共有したいのが渋沢栄一の語る、「人間観察法」。このパートに差し掛かった時は「え!めっちゃ気になる!!」と前のめりの姿勢で本を読みました。笑 人間観察法、気になりますよね。笑 相手がどんな人間か、いい奴か悪い奴か。それを見抜く方法がどう言うものなのか書いていこうと思います。

この記事のタイトルにも書きましたが、「視・観・察」この3つの要素が鍵になります。簡単に説明すると、

先ずはその人のすること、行動の様子を視る。それからその人の動機を観る。そして最後にその人が何に対して満足感を得ているのかを察する

初めの二つはありきたりと言うか、聞き慣れた事だと思います。例えば
「あ!あの人最近バイトめっちゃ詰めててたくさん働いてる!勤労だなぁ。(視)でもなんであんなに働いているんだろう。お金をたくさん稼ぐ為に働いてるのか!(観)」
これくらいの人間観察であれば誰にでもできると思います。これだけでは人の良し悪しが判断しづらく、行動の本当の目的がわかりませんよね。本質を見抜く、簡単にできる事ではありません。渋沢栄一の面白い所はもう一歩ふみこんで考えている所です。はて、その稼いだお金は何に使ってるのか。ここから「察」の部分に入ります。
「バイトして稼いだお金を最近保護した犬を養う為に使っている。情愛のあるいい人だ!」
となりますが、もしもこれが
「せっかくバイトして稼いだお金を、毎週末クラブで酔っ払って踊る為に稼いんでるんかい!」
となるのではかなりの違いが出てきます。

この話を読んだ後から僕は少し人を視る目が変わりました。←影響されやすい。笑 

・日常生活への転換

近頃アイスホッケーに限らずスポーツ界の中で〜チャレンジ!、〜企画!など流行っていますが「この選手はこんな配信してるけど、なんでこの配信をし始めて、何に満足するのだろうか」と考えさせられる様になりました。他人の事だけではなく、自分の事を振り返る事も増えてます。今水面下で僕も新たな企画を進めていますが、この「視・観・察」を心掛けて僕の企画だったり、今のアスリート達の行動や、身の回りの方の事を見てみると少し面白い生活になるんじゃないかなと思います。

今回は渋沢栄一の人間観察法について書きましたが、その他にも興味深い話の詰まった本です。「論語と算盤」是非ご購読あれ!

長くなりましたが、最後まで読んで頂き有難うございました!意見や質問、この本読んだ方がいい!などあれば是非ご連絡ください:)
それでは、Nähdään!

Ter. Shuma


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