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『”新聞”って知っていますか?』12月14日夕刻の日記

皆様こんにちは。今日は夕刻まで会社におりました。そんなわたくしは、いわゆる”マスコミ”でお仕事をさせていただいています。それもオールドメディアといわれて久しい「新聞」を扱っている会社。

タイトル画像に使っている夏目漱石も実は、朝日新聞社の社員だった経歴を持っています。

石川啄木その人も。


私が新聞に出会ったのは小学生のころ。その頃は父親の転勤先、神奈川県の相模原市におりました。初めて作った新聞が、みんなで作る「壁新聞」でした。

みんなで町を取材して表現する。その先に、誰とも知らない気づきや驚きを、もしかしたら垣間見えることができるかもしれない。

そんな面白さを、味わったことを覚えています。壁新聞。今もあるんだろうか。

新聞は見ることができる面積が広く(一覧性)、自身の気になっているコンテンツに当たりやすい、そして意外な部分の自身が持つ関心にも気づくことができることにそのおもしろさがあると思います。

私は大学生のころは新聞奨学生として、朝刊と夕刊の配達をし、その寮に集まった学生の仲間と共に4年間暮らしました。

そこでの経験は今考えるととても貴重なもの。それこそ泥臭く、泣きたくなるほどキツイ寒い日や台風、雪の日があっても配達はあります。そして勉強をするという目的のため、眠い目を擦りながら大学へも行かなければならない。そんなキツイ状況も、その時の仲間、支えてくれる読者の方々のお陰で乗り越えることができました。

そんな読者の方からいただいた、一通のお葉書。新聞愛が素晴らしい。このお方は朝日新聞の読者欄、「声」に掲載されたくて、何度も応募していたのです。わたしは学生ながら葉書代が心配だったのでしょう。何かその方に伝えたのだと思います。その時の、お礼の葉書。

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そして、後日やっと掲載された喜びを、わたしに直接伝えてくださいました。その時の喜びようは、今もはっきりと目に焼き付いています。

今の時代、新聞奨学生は海外からの留学生がほとんど。それだけ、経済構造、企業構造が変わってるんだと実感します。

新聞に対してのネガティブなイメージはいつからついたのだろう?と考えます。私のいる新聞社はB2Bを主軸のターゲットとしています。なので内容はいわゆる”カタイ”ものが多いのでしょう。一般の読者は数%しかいらっしゃいません。

しかし、とてもこれが面白い。工業系、製造系、化学、テクノロジー、地域、経済、医療社会のことほとんど全て。

私は大学のころ、今いる会社の新聞を配達していました。これは今の会社に入社するときに気づいたのですが。

"一面を見れば、未来がわかる"

そんな新聞なんです。

私も企業勤めの経験があるとはいえ製造業などの知識はほとんどありません。経理の経験があるため簿記2級にでてくる原価計算程度の知識…。

しかし、新聞には自分が知らない世界が広がっていることを、日々手にすることで実感するのです。

日経新聞の切り抜きをベースに、noteに書いている方がいらっしゃいます。そこにはたくさんの言葉がちりばめられている。

”言葉”の概念は様々です。その意味を知り、そして自分なりの解釈を通じて、人生に意味付けをするのに、後々言葉は大切なものになってくると思います。

”ことば”を知ること。それは英語を学ぶことよりも大切なことかもしれません。

そして最近NHKでみた「ボクの自学ノート」。このノートにも新聞の切り抜きがたくさん貼ってあります。

昨年の「子どもノンフィクション文学賞」で大賞に輝いた、北九州市在住の梅田明日佳くんの作文だ。


新聞は、自身の考察をより深めるための課題を見つけるのに大変適したツールだと思います。そして、しらなかった世界を垣間見る、そのきっかけとなる媒体。

調べるのはインターネットでいいじゃない。そう、調べることについては、インターネットや本、人からのお話。そこの入り口が、新聞なのだと思います。

頭でっかちになってもいけないけれど、好奇心を満たされることは、人間の脳みそを幸福にするもの。新聞、結構面白いんですよ。

私の人生の一部は、新聞がないとはじまりませんでした。その文化をこれからも。自分の知らない自分に出会うきっかけ、いかがですか?

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