他競技から学ぶ

おはようございます。
今回は「他競技から学ぶ」をお送りします。なかなか難しいテーマを選びましたが、サロンメンバーのも執筆いただき、充実したものになっているのではないかと思います。

第1回 柔道の変革から学ぶ

2012年のロンドン五輪で男子金メダルなしに終わった柔道はこの時に転換期を迎えています。

金メダルを取るのが当たり前とされている柔道界ではロンドン五輪での大失態が組織を大きく変えることとなりました。

この改革が投手起用の戦略に似ているので、ちょっと取り上げたいと思います。

柔道の五輪の出場枠は、このロンドン五輪からランキング制が敷かれました。
大会ごとにポイントが付与され、それをもとに出場枠が決まる。
開催国を除き、それぞれの階級の出場枠を取る必要があります。ランキング制度以前は国際大会の成績を加味していたのですが、ロンドン五輪から過去大会の成績を計算して出場権を獲得できるというものになりました。

もともとは22カ国、東京五輪から男女共14枠だったと思います。
つまり、五輪を迎えるまでに国際大会で成績を残しておく必要があったということです。

そのポイントを獲得する過程で、ロンドン五輪とリオデジャネイロでは大きく違っていました。ここがロンドン五輪以降からの柔道界の変化です。

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