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曾禰好忠が百人一首に残した作品は?

曾禰好忠が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆歌枕
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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♪ 由良の門を
  渡る舟人
  かぢを絶え
  行方も知らぬ
  恋の道かな

です。
読みは、
♪ ゆらのとを
  わたるふなびと
  かじをたえ
  ゆくえもしらぬ
  こいのみちかな

となります。

☆歌枕

「由良の門」とは、丹後の国の由良川の河口付近のことです。
歌枕です。
次の記事の20.


由良の門を
     (由良川の河口を)
渡る舟人
  (小舟で渡る船頭さんが)
かぢを絶え
    (舵を無くして
      しまいました)
行方も知らぬ
   (この先どうなるか
       わからない)
恋の道かな
   (私の恋のようです)

由良川の河口は、流れが速いのだそうです。

そこを小舟で渡る船頭さんが、
あろうことか大切な舵を
水に落としてしまいました。
小舟をコントロールすることが出来なくなって、流れにもみくちゃにされています。
その様子は、
私の恋が、この先どうなってしまうのか
わからない様子に似ています。

という歌です。

曾禰好忠の恋。
相手に想いを告げたら受け入れてくれるだろうか?
嫌われてしまうだろうか?
この先、曾禰好忠の恋がどういう展開になるかわからないで居る様子を、
由良川の河口で舵を無くしてさまよっている船頭さんに例えているのです。

☆文法
4句:「ぬ」打ち消しの助動詞

5句:「かな」詠嘆の終助詞


☆出典
★新古今和歌集(恋一・1071)


この歌はお気に入りです。
よろしければ、

《裸の心/あいみょん》


の記事もお読みください。

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【曾禰好忠】

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