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左京大夫道雅が百人一首に残した作品は?

左京大夫道雅さきょうのだいぶみちまさが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
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☆作品

♪ 今はただ
  思ひ絶えなむ
  とばかりを
  人づてならで
  いふよしもがな

です。

読みは、

♪ いまはただ
  おもたえな
  とばかりを
  ひとづてならで
  いよしもがな

となります。

太字三カ所が変わります。

左京大夫道雅は、三条天皇の皇女「当子内親王」と恋愛していました。
しかし、そのことは三条天皇の怒りに触れ、二人は引き裂かれてしまいました。
そのことを悲しんだ左京大夫道雅は、この歌を詠みました。


☆意味

今はただ   (今はただ)
思ひ絶えなむ
   (あなたへの思いを
         断とう)
とばかりを
    (ということだけを)
人づてならで
     (人づてではなく)
いふよしもがな
  (直接
  あなたに伝える方法は
   ないものでしょうか)



☆文法解説

2句:「思い絶えなむ」
   「な」完了の助動詞

   「む」推量の助動詞
   意思を表す

3句:「と」引用の格助詞
   1句・2句をセリフと
   して引用

4句:「なら」断定の助動詞
   「なり」の未然形

   「で」接続助詞

5句:「よし」方法の意味

   「もがな」願望の終助詞


☆鑑賞

いまはもう、あなたさまのことをあきらめようと、心に決めました
ただ、それをせめて直接あなたにお目にかかってお伝えしたいのです
人づてでなく、直接僕の口から言いたいのです

☆出典

『後拾遺集』恋・750

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