![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146075392/rectangle_large_type_2_f915802e3eebe86b7714c976468e2e80.jpeg?width=1200)
紀友則が百人一首に残した作品は?
紀友則が百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆枕詞
☆擬人法
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────
☆作品
♪ 久方の
光のどけき
春の日に
しづ心なく
花の散るらむ
です。
読みは、
♪ ひさかたの
ひかりのどけき
はるのひに
しずこころなく
はなのちるらん
となります。
太字一カ所が変わります。
☆意味
久方の (光にかかる枕詞)
光のどけき
(日の光が穏やかな)
春の日に (春の日に)
しづ心なく
(落ち着いた心が無く)
花の散るらむ
(桜の花が
散ってしまうのは
どうしてだろう?)
☆枕詞
「久方の」は、第二句の「光」にかかる枕詞(まくらことば)です。
「光」以外に、天・空・日・月・雨・雲などにかかります。
(「久方の」が「雲」にかかる歌が、百人一首の76番に登場します)
詳しくは、
☆擬人法
桜の花に、
しづ心なく
(落ち着いた心が無く)
と、人間に喩えている
☆文法解説
5句:「らむ」推量の助動詞で「~だろう」という意味です。
☆鑑賞
ある日、紀友則は、従兄弟の紀貫之(きのつらゆき)と一緒に宴を催していました。
桜の花が吹雪のように散るのを見て、
♪ 久方の 光のどけき
春の日に
しづ心なく
花の散るらむ
と詠んだそうです。
桜の花がどんどん散っていく様子を見て、落ち着きが無い印象を受け、
♪ しづ心なく
花の散るらむ
落ち着いた心が無く桜の花が散ってしまうのは、どうしてだろう?
と詠んだのでしょうね。
☆出典
『古今集』春下・84
★関連動画
Please return to...
─────────
【紀友則 top】
.
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?