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入道前太政大臣が百人一首に残した作品は?

入道前太政大臣にゅうどうさきのだいじょうだいじんが百人一首に残した作品は、、、


─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆掛詞
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 花さそふ
  嵐の庭の
  雪ならで
  ふりゆくものは
  わが身なりけり

です。

読みは、

♪ はなさそ
  あらしのにわの
  ゆきならで
  ふりゆくものは
  わがみなりけり

となります。

太字一カ所が変わります。


☆意味

花さそふ
 (桜の花を誘って散らす)
嵐の庭の
     (嵐が吹く庭の)
雪ならで
     (雪ではなくて)
ふりゆくものは
  (桜の花が降りゆく、
   その
   『ふりゆく』
   ではないが、
      古りゆくのは)
わが身なりけり
     (私なのだナァ)



☆掛詞

4句「ふりゆく」

「桜の花びらが降りゆく」
入道前太政大臣自身が
「古りゆく(老いてゆく)」



☆文法解説

1句「花」は、桜の花です。

「さそふ」は、嵐が桜の花を誘って散らすことを指します。

3句「雪ならで」は、「雪ではなくて」です。
   「なら」断定の助動詞

   「で」接続助詞



5句「わが身なりけり」
「なり」は、断定の助動詞

「けり」は、感動の助動詞です。※



☆鑑賞

桜が舞い散るのを観て、降りゆく(古りゆく)、すなわち年老いていくのは私なのだナァ、としみじみと述懐している歌です。

※ 032 春道列樹と同じ


☆出典

『新勅撰集』雑・1054

★関連動画




 


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【入道前太政大臣】

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