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借地権、やっちゃったんですね。

こんにちは!
関西で大家業と子育てに精を出す佐山 潤(さやま じゅん)です。

前回の続きです。(↓コチラ)

借地権付き建物を担保にお金を貸してほしい、
と現れた見込みお客の担保物件を精査していた、
当時ブラック金融会社に勤めていた若かりし佐山は、
その借地権付き建物に対し、担保物件として「良い物件!」
みたいに思えませんでした。

ただ、当時の私はこのブラック企業において、営業成績が上がらない事に、
強烈なプレッシャーと不安を感じていました。

なので、融資案件として取り組みたい気持ちも多々にしてある。
そうはいっても失敗したら債権回収が大変な案件だろうなあ。
と逡巡していました。
そこで当時の上司が優しい言葉をかけてくれました。
「大丈夫、失敗はさせないから」
まあ、こういってくれるなら何とかなるか。
担保価値さておき、この債務者がきちんと返済すればいいんだから。
とかなんとか思っていた気がします。
そして上司のお墨付きを得た気になって融資実行。

で、数か月後。。。あえなく債務不履行。返済が滞ります。

営業プレッシャーも大変でしたが、
不良債権を抱えた後の方が会社のプレッシャーはもっときつくなりました。
債務者の会社に行ったらすでに家賃が払えてないのか、いる気配がない。
土日も債務者の家に行き、いなければ、最寄り駅に張り付き。
その一方で担保権を実行となると、競売で果たしていくら回収できるのか?
という問題から、それなら自分で高く買ってくれる人を見つけないと、
となり、不動産業者を回って買い手を探り続ける。
ですが、そこはやはり借地権の面目躍如。反応が薄い!涙
で、その傍ら新規案件を持ってこないと、
みんなの前で散々こき下ろしされる。
ちなみにこのこき下ろしや不良債権処理のプレッシャーをかけて来ていたのは、、、
「失敗させない」
とか言っていたあの上司でした。^^

いやー、休まらなかったなあ。。。あの時(さめざめ、、、笑)
残業時間がどうとかいうより、仕事が終わっても債務者に連絡してみたり、
気になって眠れなかったり。土日も返上で動き回ったり、
業務時間内外問わず上司や社長からの連絡があって詰められたり。。。
ずっと労働していた気がします。誰も信じられず、自分を責めながら。

そうこうしている内に、どうにか債務者と連絡がつき、
一件小さな分譲マンションの売り仲介がまとまりそうだ、
という話が出ているという報告を受けます。
そもそも逃げてなかったんだ。と、妙に感心した記憶があります。
で、その仲介手数料で、どうにか滞納している返済が賄える。
という所にこぎつけました。
その売買契約に同席して仲介手数料をそのまま、
当時の私の勤め先ブラック企業に振り込みを確認。
どうにか、返済遅れを取り戻した所で、
すでに十分締め出しを食らっていた私は、
会社を辞める事に致しました。

いやー。借地権と、営業プレッシャーという奴は怖いですね。笑
世の中には本当にいろんな不動産案件があります。
借地権一つとってもこんなにリスクのあるものばかりではないでしょう。
そうはいっても、思いがけない注意点が色々ある。
とは言えそうですね。私は基本的に手を出さない事にしています。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。


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