マガジンのカバー画像

J's story

43
徒然なるままに、綴ってみました。 33歳の窮屈で夢がなんなのかわからなかった自分に変化がありました。 恋愛に疎く、ある女性に出会い変わっていった徒然ならままに…
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

#34 「必要な…人?」

#34 「必要な…人?」

10分くらいだっただろうか。
カラオケBOX本来の使い方としては、
不満が出そうなくらい…


モニターのCMは煌々とカラフルに光を発していた。

二人だけの時間。
歌っている時からそうなのだが、
個室というのは、
相手との距離を縮める。

居酒屋の個室。
それより、
密室を感じる。

モニターの音量も絞り、
二人は話した。

「あたしね。一つの事に集中してしまうと、
それしか見えなくなってしまう

もっとみる
#33 「酔ってないってばーー!」

#33 「酔ってないってばーー!」

1曲歌うたびに、
彼女が、一喜してくれる。
一喜一憂の一喜だけで、意味をなすのか、
使い方があっているのかはわからない。
そもそも通じるかは別にしてほしい。

「ユータの声好き」
ほろ酔い…
いや、白ワインに切り替えた時から、
【本】酔なのではと思ってはいるが、
彼女は仕切りに、
「酔ってないからーだーいじょーーーぶ!」
と仕切りに言っている。
聞いてないのに、言ってくるから、
もう、酔っているこ

もっとみる
#32 「ギフト」

#32 「ギフト」

「ねーねー」
とほろ酔いなのか、陽気なムードをかもしながら聞いてくる。
彼女か歌っている。
その横で普段見せない表情で聞いてくる。
「な……」
と、聞き返そうとしたら、
彼女からキスをされた。

安室ちゃんの曲をBGMに

一瞬で離れようとした。
俺は逃さなかった。
彼女は歌い出そうとした。
俺はそれを制してし続けた。
「う、うぅん」
と、ハニカミながら唇を離そうとした。
俺は、歌うフレーズも構わ

もっとみる