ネクストリーダーセミナー     2022年12月13(火)開催 女性社外取締役を目指すリアル勉強会

こんにちは!縄文アソシエイツコンサルタントの徳田です。
2022年12月13日(火)縄文アソシエイツ虎ノ門本社にて、女性社外取締役を目指す勉強会を開催しました。
この勉強会は、日本たばこ産業株式会社 常勤監査役 永田亮子氏を講師に招き、参加した20名ほど女性幹部が活発に意見交換をしました。
 
今回は「ご自身が企業の中でマネジメントや昇格をしていく上で困難に感じていること・克服するため工夫していること」をテーマとしたグループディスカッションを行いました。そこで出た意見についてご紹介します。

―― ライフイベントとのバランスをとりながらアップデートし続ける

マネジメントに求められるスキルや経験を理解し、最新の情報に基づきキャリアをアップデートしていくことが大事である、との意見が多くありました。
一方で、女性の場合、結婚、妊娠、出産などライフイベントの影響が男性に比べて大きいため、気づいたら会社から与えられた役割だけこなしているなど、キャリアに対して受け身になってしまう場合も考えられます。そのような状況に陥らないように、ライフイベントとキャリアのバランスを定期的に見直すことが大切です。特に、育児の時期は、割り切って家庭に向き合い、社会復帰したら全力で頑張っていくメリハリも必要とのメッセージもありました。

グループディスカッションの様子①
グループディスカッションの様子②

―― 女性こそネットワーキング強化が必要

女性は昇格をしていく中で、組織内には男性社員特有のオールド・ボーイズ・ネットワークがあることを知ります。男性は、業界団体、同窓生、出身県など、脈々と時代を超えてオールド・ボーイズ・ネットワークを築くことが女性よりも得意とされています。
外資系企業の場合、人材流動性が高く、多くの社員が意識的に社内外でネットワーキングをしているために、特有の壁は目立ちませんが、日系企業の場合、長く一緒に働いてきた社員間で自然とネットワークが構築されるため、特に日系企業で働く女性は、男性中心の組織を理解し、取り残されないための方策を戦略的に考えることが重要です。その一手が、女性同士のネットワークを社内外で意識的に築いていくことです。
そのために、社内でダイバーシティ・プロジェクトを立ち上げていくことや、今回弊社が開催したような女性幹部を集めたネットワークに積極的に参加すること、そして、女性同士のネットワークを繋ぐアクションも良いことです。
 
そのほか、女性が昇格していく中で、男性社員の風当たりが強くなる場合の対策として、「困難をリフレームする」、「助さん角さんのように自分の味方になってくれる上司を作る」、「戦う場所を変える」といった意見も出ていました。

最後に、勉強会の講師役を務めていただいた永田亮子氏より、
「女性のフットワークの軽さは一人ひとりが持っている強み。動きを止めず、ポジティブな意味でしたたかに、しなやかにセルフマーケティングしながらキャリアを前に進める一歩を踏みだして下さい。そうすれば、仕事が楽しくなっていきますよ!」
と女性幹部の背中を押す、温かいメッセージが送られました。

徳田 治子(Haruko Tokuda)
関西外国語大学卒業。マーケティングリサーチ会社インテージで消費財、耐久消費財、金融、サービス業などのマーケティング戦略、商品・事業開発、海外進出支援等に従事。その後、KPMGコンサルティングにてブランド経営戦略を実施。NPOで女性リーダー育成支援なども行う。新たな時代を勝ち抜く人財と企業との価値ある出会いを支援すべく、縄文アソシエイツに参画。

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