周りがすごい人ばかりと思うとき

日々生活をしていて、自分より周りの人がすごくできる人と思うとき、考えること。

自分以外の人が優秀に見えて、焦り・劣等感を感じ、「自分はダメな人間なんだ」「自分なんてどうせ・・・」と不安に思い落ち込む。そして優秀に見える周りを羨ましいとも感じる。凄い人の中に入るとよけいに本当に私は小さい人間なんだと。
比べても仕方がないとわかっていても、思った通りに進めてないとか、目に見えて結果が出てない自分に、イライラや歯がゆさでさらに落ち込み、負のスパイラルに陥る。

私自身もそんな風に思ったことが何度もある。悩みを打ち明け、泣いて、前向きな言葉をもらい、自分を励まし、ポジティブに考えを切り替えることで、あきらめずに頑張ろうとか、私もこんな風になりたいと希望をもって奮い立たせていた。けれど、気持ちを切り替えたつもりでも、やはり頭のどこかでできない、無力だという思いが強すぎるのか負の感情が逆戻り。さらに人がキラキラして人生を謳歌しているように見えてしまったり、スパイラルから抜け出せなくなっていた。

そんなことを思いながら時が過ぎていくうち、ある時、ふと「どうしてこんな風に考えてしまうのだろう」と考え方の分析をしてみた。

何をもって周りの人が凄い、私には何もできない、無力だと思うのか。自分にできないことを人が易々とこなすことをみて無力だと思うのか?人が持っているものを私は持っていない。だから比べて羨ましいと思うから弱いのか?そんな疑問を考え始めた。
どうすれば前向きになれるのか、どうすれば楽に生きていけるのか、こうすればいいああすればいいと明確な結論を無理やり出すことで、進んでいけると無意識に信じて求めているのではないだろうか。

確かに、はっきりした答えがでれば納得して気持ちも楽になりこれで解決!と明るくなるだろう。

確かにそうなんだけど・・・この「だけど・・・」がついてしまう。現実はそうはいかない、無理なんだと100%な答えを追求してしまい、すぐに行動できないから苦しい、辛い、乗り越える力がないからどうせ・・とここで振り出しに戻ってしまう。

その時、あー私は自分に自信がなさすぎるんだ、失敗することを恐れているんだと頭に浮かんだ。最初からできないと決めつけてしまって自分から負の方向に考えを向けているのではないかと。そもそも人それぞれ生き方も考え方も違うのだから、できることとできないことがあって当たり前。これは、他人と比べてどうのというより、自分自身との闘いなんだ。

例えば小さなことで言えば、こうして今ブログを書いているのも「私って文章下手くそ・・どうしてもっとうまく書けないのだろう、恥ずかしい」と思っている。書き始めたばかりだから下手で当然。結局人と比べてるからそう思うのでは?と考える。何かを始めるときってすべてが初心者で知らないことばかり。できなくて当たり前。だって何も知らないしやったことないのだから。中にはやったことなくてもすぐにできる人もいる。でもそういうひとって、もともと持ってる才能や素質もあるが様々な経験を活かして応用できたとか、感覚でわかるとか、なにかしらの影の努力があったから今があるという風に考える。そんな人と比べてすごく見えるのはわかりきったこと。結局「知らない」からできないし、自信がない。

結局「知らない」から周りの人がすごく見えて、落ち込んだり悩んだりするのではないか。私は自分自身のことを知らなさすぎるんだ。長年生きてきても「知らない」ことが多いのだと分析した。

ではどうしたらもっと「知る」ことができるのだろう。ある年上の方に、失敗ばかりで周りが凄い人ばかりに見えて自分に自信がないと話したところ、その方が「それはまだ経験と失敗が足りないね」と私に言った。別の方にも「自分が何をできるのか。」とも言われ、そこで私はピンときた。ああそうか。私はまだ努力と経験と失敗からの学びが足りないのだと。

気づかされた時、考え方のスイッチが変わった。自分を知らないからだ。それと人生経験を活かしきれてないからだ。では自分を知るためにはどうすればいいのだろう。なぜ周りの人が凄く見えるのだろうということを考えることよりも、まず自分自身にフォーカスを当ててなんでも興味を持って経験してみることが大切なのではないかと考えた。ただ経験するだけではなく、失敗してもそこから学べる事、次にどうしたら成功するかを考えること、そして自分が知らなかった部分を知ることで自信と勇気につながっていく。

そうやって考えるポイントを変え努力をしていくことで、なぜ周りがすごく見えるのかという答えの出ない悩みがどうでもよくなり、自分がどうすれば輝けるだろうと考えるようになった。私のたどり着いた考えは、もっと自分自身を知ることとまずは人と比べることを辞めることだと思った。

人間だから時には悩むこともあるし、悲しんだり辛くなったり様々なマイナス感情はもっている。でもだからこそ前へ進んでいける。その前へ進んでいける「チカラ」を今はまだ身に付けている途中なのだ。乗り越える力を。そう考えることによって強くなっていけるのではないだろうか。




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