見出し画像

痴漢に遭った

高校2年の夏、友達と二人で下校していた時です。
学校から駅までの道、部活を終えて帰っていたので、もう4時は過ぎていたと思います。
歩いている人もまばらになり、帰っている生徒は私たちだけでした。
右端を歩いていたのですが、私は車道側でした。

反対側から自転車を押すおじさんがいました。
なんの警戒心もなく、友達と話していたのですが、すれ違いざまにそのおじさんが、私の胸を掴んだのです❗️
思わず、「きゃ❗️」と、その場でしゃがみこみました。
友達は突然しゃがんだ私に、「どうしたの?」と呑気な声で話しかけました。
後ろを振り向くと、
「へへへ」と、ニタニタしながら慌てる風もなく、やはり自転車を押して私を振り返ってみるおじさんがいました。
悔しいやら、恥ずかしいやら、憎たらしいやら
色んな感情が、湧くのに何も出来ずに、その場にいっとき、しゃがんでいました。
友達は何のことかまだ解らずに私を見ているだけでした。

その次の日、あまりの腹立たしさから、生徒指導の先生に報告に行きました。
生徒指導の先生は、あの、水泳教師の先生でした。
体育教官室(この学校は、教科別に職員室があったのです。)に行き、先生に、面会して、昨日の出来事を報告したのですが、先生からは
「お前がか⁉️」の返事でもう一度、
「お前が痴漢に遭ったのか⁉️」と繰り返しました。「はい」と答えるも、意味深に繰り返して聞いてきて、失礼だと思いました。
一応、用紙に書いておくとの事で、その場に居たのですが、その時、そこにいた他の女の先生から、
「あなた、M先生の娘さんに、よく似ているわ❗️」と言われました。
他の先生たちも一堂に「あゝ、よく似てる」
「本当だ、よく似ているよ」と言い合いました。
そのM先生というのは、その場には居ませんでしたが、やはり体育教師の先生で、これまでに、少なくとも3回は、『指名手配』の人に似ていると、警察に通報された先生でした。

前日は、『痴漢』にあい、ショックだったのに、
次の日は、『M先生』の娘に似ていると言われ、ショックの連続でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?