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少年少女 世界の名作文学

昔の人なら、知っている人は多いと思います。
母は、本に関して沢山買ってくれていた人で、勤務先(裁判所)でサブスクで購入した本です。
全50冊あり、この本用に、本棚もありました。子供の頃、よく読んだ記憶があります。

小学館から1964年から刊行され、箱のカバー付きのハードカバーの本で、世界の名作を集めた物です。
箱カバーの中にも、紙のカバーが付いており、その紙には折り返しにまで世界の風景などの写真が付いています。
その写真で、ちょっとした世界旅行が出来ました。

とても丁寧な本です


また、紙カバーを外すと、ハードカバーの表紙には世界の名画が、付いており、巻末には、その絵の解説まで付いていました。
その名画を観てどの国の誰の名画があるのか解ったのです。
昔は、インターネットなど無かったので、凄い情報収集方法でした。

日本編で、歌川広重の
名所江戸百景「大はしあたけの夕立」


50冊の内訳は、
古典編
「ギリシヤ神話」
「イソップ寓話」
イギリス編
「ガリバー旅行記」
「シェークスピア物語」
「フランダースの犬」
「ふしぎの国のアリス」
「宝島」
「幸福な王子」
「シャーロック・ホームズの冒険」
「ピーターパン」
アメリカ編
「白鯨」
「アンクル・トムの小屋」
「若草物語」
「トム・ソーヤーの冒険」
「王子とこじき」
「オズの魔法使い」
「赤毛のアン」
「オー・ヘンリー短編集」
「あしながおじさん」
「子じか物語」
「ドリトル先生航海記」
フランス編
「美女と野獣」
「三銃士」
「ああ無情」
「巌窟王」
「家なき子」
「昆虫記」
「十五少年漂流記」
「八十日間世界一周」
「海底二万里」
「青い鳥」
ドイツ編
「ウィリアム・テル」
「グリム童話」
「アルプスの少女」
「みつばちマーヤの冒険」
「車輪の下」
「飛ぶ教室」
「点子ちゃんとアントン」
ソビエト編
「罪と罰」
「ゴーリキー短編集」
「チェーホフ短編集」
「十二月物語」
北欧編
「アンデルセン童話」
「ペール・ギュント」
「ニルスのふしぎな旅」
南欧編
「ピノッキオ」
「ドン・キホーテ」
東洋編
「三国志」
「水滸傳」
「中国現代短編集(魯迅 / 葉紹鈞 / 老舎)」
「西遊記」
日本編
「古事記」
「竹取物語」
「平家物語」
「徒然草」
「方丈記」
「雨月物語」
「東海道中膝栗毛」
「坊っちゃん」(夏目漱石)
「山椒大夫」(森鴎外)
「赤いろうそくと人魚」(小川未明)
「耳なし芳一の話」(小泉八雲)
「雪女」(小泉八雲)
「杜子春」(芥川龍之介)
「オッペルと象」(宮沢賢治)
世界民話伝説集

と、抜粋してみました。
有名どころだけですが、盛りだくさんです。
最初、本が凄く厚いので、読むのに躊躇した事を覚えています。
しかし、読んでいると、子供でもわかりやすい内容にしており、随分名作を読んだと思います。
子供の頃、沢山の文学に触れられて良かったです。

子供達にも読んでもらいたいと思っていたのですが、文体が古く、私的にはそっちの方が好きなんですが、子供達には受けが良くありませんでした。まぁ致し方無いと思います。
あと、この本の凄いところは、

監修者に、『川端康成』を起用しているところです。
他にも「村岡花子」(赤毛のアンの翻訳者)も
編集委員として参加されていますし、
翻訳としては、「森鴎外」などもいらっしゃいます。 
毎回、別紙も付いており、著名であろう(よく存じあげないので申し訳ないです)方々の話も載っていました。

本誌の巻末には説明書もあり、読書感想文を書く時は参考にさせてもらいました。
(パクってはいませんよ。笑)

思い出深い本です。処分出来ず、今だにとっています。

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