![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142567703/rectangle_large_type_2_6667ff76790f3ecc1b81cde6e56f1c47.png?width=1200)
少年少女 世界の名作文学
昔の人なら、知っている人は多いと思います。
母は、本に関して沢山買ってくれていた人で、勤務先(裁判所)でサブスクで購入した本です。
全50冊あり、この本用に、本棚もありました。子供の頃、よく読んだ記憶があります。
小学館から1964年から刊行され、箱のカバー付きのハードカバーの本で、世界の名作を集めた物です。
箱カバーの中にも、紙のカバーが付いており、その紙には折り返しにまで世界の風景などの写真が付いています。
その写真で、ちょっとした世界旅行が出来ました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142900184/picture_pc_f5c29e3893bd29c18f874012e374e81c.png?width=1200)
また、紙カバーを外すと、ハードカバーの表紙には世界の名画が、付いており、巻末には、その絵の解説まで付いていました。
その名画を観てどの国の誰の名画があるのか解ったのです。
昔は、インターネットなど無かったので、凄い情報収集方法でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142567778/picture_pc_2b1e8051e0d900681c08f308c59c67db.jpg?width=1200)
名所江戸百景「大はしあたけの夕立」
50冊の内訳は、
『古典編』
「ギリシヤ神話」
「イソップ寓話」
『イギリス編』
「ガリバー旅行記」
「シェークスピア物語」
「フランダースの犬」
「ふしぎの国のアリス」
「宝島」
「幸福な王子」
「シャーロック・ホームズの冒険」
「ピーターパン」
『アメリカ編』
「白鯨」
「アンクル・トムの小屋」
「若草物語」
「トム・ソーヤーの冒険」
「王子とこじき」
「オズの魔法使い」
「赤毛のアン」
「オー・ヘンリー短編集」
「あしながおじさん」
「子じか物語」
「ドリトル先生航海記」
『フランス編』
「美女と野獣」
「三銃士」
「ああ無情」
「巌窟王」
「家なき子」
「昆虫記」
「十五少年漂流記」
「八十日間世界一周」
「海底二万里」
「青い鳥」
『ドイツ編』
「ウィリアム・テル」
「グリム童話」
「アルプスの少女」
「みつばちマーヤの冒険」
「車輪の下」
「飛ぶ教室」
「点子ちゃんとアントン」
『ソビエト編』
「罪と罰」
「ゴーリキー短編集」
「チェーホフ短編集」
「十二月物語」
『北欧編』
「アンデルセン童話」
「ペール・ギュント」
「ニルスのふしぎな旅」
『南欧編』
「ピノッキオ」
「ドン・キホーテ」
『東洋編』
「三国志」
「水滸傳」
「中国現代短編集(魯迅 / 葉紹鈞 / 老舎)」
「西遊記」
『日本編』
「古事記」
「竹取物語」
「平家物語」
「徒然草」
「方丈記」
「雨月物語」
「東海道中膝栗毛」
「坊っちゃん」(夏目漱石)
「山椒大夫」(森鴎外)
「赤いろうそくと人魚」(小川未明)
「耳なし芳一の話」(小泉八雲)
「雪女」(小泉八雲)
「杜子春」(芥川龍之介)
「オッペルと象」(宮沢賢治)
『世界民話伝説集』
と、抜粋してみました。
有名どころだけですが、盛りだくさんです。
最初、本が凄く厚いので、読むのに躊躇した事を覚えています。
しかし、読んでいると、子供でもわかりやすい内容にしており、随分名作を読んだと思います。
子供の頃、沢山の文学に触れられて良かったです。
子供達にも読んでもらいたいと思っていたのですが、文体が古く、私的にはそっちの方が好きなんですが、子供達には受けが良くありませんでした。まぁ致し方無いと思います。
あと、この本の凄いところは、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142571608/picture_pc_8a9dd5142ad54512159f517993f38ca4.jpg?width=1200)
監修者に、『川端康成』を起用しているところです。
他にも「村岡花子」(赤毛のアンの翻訳者)も
編集委員として参加されていますし、
翻訳としては、「森鴎外」などもいらっしゃいます。
毎回、別紙も付いており、著名であろう(よく存じあげないので申し訳ないです)方々の話も載っていました。
本誌の巻末には説明書もあり、読書感想文を書く時は参考にさせてもらいました。
(パクってはいませんよ。笑)
思い出深い本です。処分出来ず、今だにとっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?