見出し画像

我が家の「ルーツ」

1977年、テレビドラマで放映された『ルーツ』というドラマは、一世を風靡しました。
もう中学生だったのですが、教室では男子が
「クンタ・キンテ、クンタ・キンテ」と連呼していました。
『ルーツ』というドラマは、アメリカの一黒人青年が、自分の先祖(ルーツ)を探す物語でした。
アフリカで、白人に拉致され、アメリカに奴隷として送られた“クンタ・キンテ”という先祖から親子3代に渡るドラマでした。
その後、『ルーツ』は流行り、皆んな自分の『ルーツ』探しが流行りました。

昔、小学校だったと思うのですが、自分の先祖を調べるという、今ではアウトな授業がありました。
宿題で、家で、親に先祖の事を聞いてくるというのがありました。
もちろん、私も真面目に親に聞きました。すると、
「うちの先祖は、海賊だと聞いているぞ。」と父から告げられました。
母も、「悪い事してたんじゃないかしら⁉︎」との答えで、ドッキリしました。
親が言っているのでそのまま、宿題には
先祖は、海賊」と書いて提出しました。

その後、気になるので、祖母にも連絡して聞いてみました。
祖母は、
「江戸時代は、庄屋をしていたけど明治になって落ちぶれたのよ」との答えでした。
きっと、“海賊”で手に入れた金銀財宝で、土地を手に入れて、“庄屋”にまで上り詰めたんだ❗️
と解釈しました。

それから10年くらい経って、20代の頃、
「野上弥生子」の事とか調べていたら、
大分の臼杵に、「沖無垢島と地無垢島」という小さな島があり、そこには、海を警備する水軍がいて、
「海賊」と呼ばれていた。という記事を見つけました。
この「沖無垢島と地無垢島」は、本家のある「佐賀関」のすぐ近くです。

佐賀関と臼杵はすぐ近くです


かいぞく‐しゅう【海賊衆】


中世末から近世のはじめにかけて九州,瀬戸内海などの海上交通の要衝に勢威をはった海辺の武士団を〈海賊〉と称し,海賊衆は守護大名や戦国大名と主従関係をもち,海上軍事力を構成した組織集団の水軍をいう。
近世初頭、警固衆・海賊衆は大名権力を支える軍事機構の一端をにない,舟手衆・舟手組と呼称されて幕末まで存続した。おもだった海賊衆をあげると,九州肥前の松浦氏一族,豊後大友氏の若林・薬師寺氏,伊予の河野氏,備後山名氏や安芸毛利氏と関係をもった瀬戸内海の村上氏一族,安芸守護武田氏の白井氏,大内氏の弘中・沓屋氏,伊勢・志摩の九鬼氏,甲斐武田氏の小浜・向井の両氏,小田原後北条氏の梶原・山本・愛洲の諸氏,駿河今川氏の伊丹氏などが,著名な存在である。

コトバンクより

戦国大名、「大友宗麟」の家来で『水軍』だったのですね。
そうやってやっと、ご先祖の汚名を返上する事を見つけ、我が家の『ルーツ』も無事に解り、ほっとしました。

父にこの事を告げると、
「そうか、ずっと金品巻き上げる『海賊』だと思っていたよ。はははっ❗️」
と笑っていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?