病院の後の行きつけの公園
子供の頃、喘息持ちでした。
小児喘息ですね。
空気の良い、田んぼ広がる新興住宅地で、周りの男の子達とあぜ道を駆け回っていたのに、しっかり、喘息でした💦
小さい頃からお薬は、おてものも。
子供といえば粉薬。粉を飲めない私はいつも薬を水で溶いて砂糖と混ぜたものを飲んでいました。
薬は片栗粉の様なもので、無味無臭
それで喜んで飲んでいた記憶があります。
そういえば、娘も、子供の時、薬を飲むのが苦手で、病院からの粉薬も、「イチゴ味なので飲まやすいですよ」ともらって、自分の時と同じ様に水に溶いて飲ませると、
「苦いー」と、嫌がって飲まなくなりました。
砂糖を加えてもダメでした。
ちょっと舐めてみたのですが、本当に、めちゃくちゃ苦いんです。
苦いのにイチゴ風味で誤魔化した味で、これは子供でなくても飲めないわ!と思いました。
抗生剤って苦いんですよね。
それで当時出たばかりの「おくすり飲めたね」で、どうにか飲んでもらいました。
ただし、「おくすり飲めたね」は値段が高い割に、日持ちしなくて、大変でした。
大きくなると、粉薬は少しずつ「オブラート」に分けて飲む様になりました。
ところで、私は幼稚園児になると、『体質改善』と言う治療を始めました。
今は、検索しても出てこないので、そんな治療
良かったのか解りませんが、
腕に、消毒液でよく拭いて、針で何回も刺してそこに、液体の薬をガラス棒で塗り込むというものでした。
針はチクチクするだけなのですが、薬を塗り込む時のガラス棒がグイグイ腕に押し当てるのでそれが痛かった記憶があります。
何回かの治療で、
「喘息は良くなりますよ」というものでしたが、その後、2回も喘息発作で死にそうになったので本人としては役に立っていなかった気がします。
喘息でお世話になっていた病院は、大分市の繁華街の真ん中にありました。
そのそばに、大分駅前の中央町にアーケードがあり、そこの脇に『若草公園』という公園があります。
当時は、中央に噴水があり、「クジャク」の檻がありました。他にも小動物の檻がありました。
病院帰りにその『若草公園』で、「クジャク」を見るのが好きでした。
ある日、家でテーブルに置いていたやかんにヒジを当てたことがありました。
やけどをして、水膨れを作ってしまいました。
親は急いで、ガーゼを当てて、病院に連れていってくれました。
そのやけどの病院も、大分市の真ん中にあり、
水膨れは潰さない様にしてくださいねと、薬をつけて、ガーゼを当てて、その時の治療は終わりました。
帰り、私は母に公園に行きたいと連れていってもらいました。
変わらず、「クジャク」がいて、私が来たのがわかったかの様に「ケーーーーン!」と鳴いて翼を大きく広げてくれたのです。
思わず柵によじ登る様にしがみついたその瞬間、水膨れが潰れてしまい、その時のやってしまった記憶が未だに残っているのです。
その後、どうなったのか記憶がありません。
跡形も無くなっているので大した事ではなかったのだと思います。
ただ、今だに『クジャク』を見ると、また、病院の消毒液の匂いを嗅ぐと、その時の事を思い出すのです。