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与えられるものが一つでもあれば誰でも『先生』になれる

ここ数年、教員不足が深刻な問題になっており、昨年の時点で、教員不足が悪化している自治体が40%超存在すると言われています。
これは、20年近く学習塾を運営してきた立場から、身近に感じることも多々ありました。
その結果、コロナもあり、『プリント学習』などが多発し、『授業』が『自習』になり、中学校でも授業がなされていない単元がテストに出題されるというケースが多かったようです。

学校の先生もどんどん疲弊していったかと思います。

特別支援学級の増加
産休・育児、休職者
の増加に加えて、教師の性犯罪が相次ぎ、そのような現状を知れば、教師を志す若者も少なくなるという悪循環に陥っている。

『日本の経済成長で一番大事なことは?』と問われれば、私は一番に『教育』と答える。政策や税金の問題ではなく、もっともっと深く考えていくと、すべての原因は教育に通じてしまう。だからこそ、もっともっと本当に非常事態だということを認識して、一刻も早く対策に講じるべき。

その対策の1つとして、『社会人採用』が取り入れられている。

とても価値ある対策だと私は考える。
むしろチャンスだ。
教員不足にならければ、社会人採用を積極的にはやらなかっただろうから、ある意味、この『教員不足』は今までの古い教育を変えるいいきっかけになると、むしろプラスにとらえてもいいのではないかと思う。

社会を経験した人が教壇に立ち、『算数』『国語』『英語』『理科』『社会』は教えられるのか?そんな疑問を持つ人もいるだろう。

しかし、
科目の指導はデジタルに頼ればいい。
動画に頼ればいい。

これだけedtechがカオス状態になっている今、『ティーチング』はテクノロジーに頼り、『教育』で一番大切な『人格形成』だったり、『倫理観』というものを社会を経験した大人が担っても問題はない。もしくは子どもだっていい影響を与えることはできると私は考える。
指導の方法も多種多様だ。
型にはまる必要はない。
先生が前に立って、30人相手に一方通行で話すことが授業とも限らないし、もっと言えば自分の経験を話すだけでも十分だ。

いい教育は『いい影響』を与えれるかどうかである

『経験』は時にはとても貴重な『教科書』にもなりうる


だからこそ、年齢を問わずにいい影響を与えらる『経験』や『環境づくり』を提供できるなら、誰だって先生になっていいと思うし、逆に学校の先生も時には民間企業で働くという機会を作ってもいいと思っている。

社会に出る子どもたちを育てるなら、まずはもっともっと社会を知って経験すべきではないかと思う。

もっと言えば、学校の先生に文句言っている塾や大人がいるとすれば、彼らも『学校教育という社会』を経験をすべきだ。
どれだけ学校現場が大変かもちゃんと身をもって知るべきだと思う。


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