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古民家を下見するときに、チェックすべきポイントとは

よくいただくお問い合わせに
『古民家の購入を検討しているのですが、購入すべきかプロの目で見てほしい』というものがある。

確かに不動産の価格は高額だし、たとえ相場より安かったとしても、住んでみたら直すところだらけでリフォーム代が高くつき、返って高い買い物だったという話をよく聞く。

そういった失敗を、誰しもしたくないからだ。

私たちプロが見るポイントはたった3つだ。
1)雨漏りをしていないか
2)床下の木材が腐っていないか
3)柱が傾いていないか

それでは少し詳しくみていきましょう。

1)雨漏りをしていないか・・・
見るポイントは、2階建てなら2階の各部屋の天井にシミがないかどうかだ。
縁側など1階に屋根がある場合は、1階の天井を見る。
もし雨漏りしていると、お家の重大な欠陥につながる可能性が高い。なぜなら屋根を支えている木材を腐らせていたら、屋根が陥没してしまうからだ。
早急な対処が必要だ。

2)床下の木材が腐っていないか・・・
これも1)と同様に、もし床下の木材がシロアリや腐朽菌に侵されていたらお家を支える部分なので家自体が傾いてしまう。重要ポイントであることはおわかりだろう、しかし床下にわざわざ潜って確かめることはハードルが高いので、プロに任せるのがいい。

3)柱が傾いていないか・・・
柱の傾きを見分ける方法として襖や障子を締めた時、上下どちらかにすき間が出ていないかみる。するとだいたい上下どちらかに多少すき間がある。
許容範囲は12/1000、つまり戸と柱の隙間が2センチまでだ。

 傾く原因として2)の床下の木材が腐っているか地盤沈下が考えられる。
これも家の重大な欠陥につながる可能性があるので、慎重に対応する必要がある。


以上みてきたが、おおよそのポイントはお分かりいただいたと思う。
もし不安なら、プロを呼んでください。

一般社団法人 三重県伊賀古民家再生協会
神保 ケンイチ(090−8567−7044)

 



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