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読書日記

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読んだ本の紹介をしている記事のまとめです。
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#洋書

the New Yorkerで面白かった短編フィクション②: 村上春樹 / Souvankham Thammavongsa

 The New Yorkerを自身で購読し初めてから随分経ちました。最寄りの図書館に置かれていないの…

バナナ星人
5か月前
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20代のリアルと、ドラマなしに続いていく生活と/Beautiful World, Where Are You(Sall…

 小学生の頃、学校の授業で20歳になった自分へのお手紙を書いて、どこかに託した記憶がある。…

バナナ星人
6か月前
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Franz Kafka短編集 / Flowers for Algernon / 最近読んだクラシックとか

 言わずと知れた「名作」を手に取る時、いつも心が揺らいでいる。一つ、ここには時の流れによ…

バナナ星人
7か月前
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Weird Medieval Guys: へんてこな中世の世界を愛する人

 きっかけは、Twitter(X)で見かけたへんてこな投稿であった。 何…………? 暇な中学生のノ…

バナナ星人
7か月前
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The Midnight Library: IFの人生を眺めるも、両方の旅人にはなれないので

 大学院に入学してから、将来のことを考えている時間が増えた。ここ数年の大学生・大学院生は…

バナナ星人
7か月前
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「雪を抱く」(大白小蟹短編集より): 自分の体を我がものにしたいよね

 大白小蟹さんの短編集「うみべのストーブ」を近所の本屋で見かけて購入した。表題作をオンラ…

バナナ星人
7か月前
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ポール・オースターが大好き

"4321"を読み返して思い出したこと  初めてポール・オースターの作品を読んだのは17歳のとき。地元の本屋で見かけて何となく手に取った「4321」は人生で3番目に原語で読んだ米文学になった。  特徴的なタイトルは、主人公の少年の"4通り"の半生 (= 4つのIFの人生) を辿る、という内容から。主人公の人生は、同じ家族、同じ時代に生まれたにもかかわらず、些細な出来事によって全く異なる4つの運命に分岐していく。20世紀のアメリカ社会に訪れる激動、少年の将来の夢から恋人関係

HOW TO PRONOUNCE KNIFE/ Souvankham Thammavongsa 故郷の心、故郷の言葉

避難するということ  先日のThe New Yorkerに、ガザ地区出身の作家さんの体験記が掲載されて…

バナナ星人
8か月前
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