見出し画像

フォルケホイスコーレ、学校選び。

ホイスコーレはデンマークに70校くらいある。

どの学校へ行こうか、そもそもどの学校でも入れるのか?
校内の公用語はデンマーク語?英語?
授業は?学校の雰囲気は?生徒の雰囲気は?

???だらけ。

ホイスコーレに行こう!と決めてから、学校を選ぶ人もいるし、
そもそも初めから狙いの学校が決まっている人もいる。
決まっている人はひとまず置いといて、、、
ゼロからの学校選び、私の場合。

学校選びの第一段階は、
自分が興味のある分野を特色としている学校があるか。
の条件でかなり絞れた。

フォルケは学校ごとに特色があって、
私が知る限りでいうと、

多くは、音楽、芸術(服飾含む)、体育、演劇のどれかを柱とする学校。
中には、語学、IT、アウトドアをメインとしている学校もあり、
少数だが、健康、障害、不登校、高齢者、持続共生などキーワードの学校もある。
(全てにざっと目を通しただけなのであくまで主観)
他にも心理学、ジュエリー、料理、などなど
様々あるが、それらをメインとしている学校はさらに限られている。

私の場合、デンマーク語をメインに、サブとして陶芸やアート系が
学べたらと考えて、デンマーク語のコマ数が多い学校を3つ
ピックアップした。(大体の学校が時間割をHPに載せている)

が、最終選んだのは完全にアートを特色とした学校だった。
理由はいろいろあるが、
Vråのレスポンスが異常に早かった(デンマーク基準)のが
大きな安心材料となったからだった。
デンマーク語の授業時間もコマ数的には主科目同様あって、
芸術系+語学の学校面白そう!と思い決めた。

今思えば、自分一人が調べられることには限界があり、
ここからもう少し突っ込んで、
3校全てにデンマーク語の授業について詳細を聞いてからがよかったなぁ・・
Facebookで3校の卒業生にデンマーク語の授業について、
質問すればよかったなぁ・・・と。正直少し後悔もある。

あの頃の私にアドバイスするとしたら、
「とにかくメールでいいから、わかってるつもりのことも聞くべし!
 全てがHPに書いてある通りとは限らない」
ということと、
「学校に特色があるのと同様に生徒にも特色があるよ」
ということを伝えたい。

アート系なうちの学校のデンマーク人は、
女性が圧倒的に多く、年齢層は18〜22くらいの若め。
どちらかというと繊細、独特なタイプが多いなというのが私の感想。
インターナショナル色を強くしているので、
半数が外国人だというのも大きな特徴。

これがアウトドア系、IT系となると、
年齢層、性別、タイプがアート系の学校とは全く変わるだろうし、
一人一人の個性のタイプが全体にも反映される。

学校選びの第二段階は、
言語のこと。
学校での公用語はデンマーク語のみがいいのか?
英語とデンマーク語半々?どっちも?
デンマーク語のみがいいのか?
英語がメインがいいのか?
もしもの時のために、日本語サポートが欲しいのか?

もちろん下に行くほど、学校は限られる。

私は英語とデンマーク語どっちも。の学校にしたが、
今思えば、誰でも英語の話せる国なので、ビビらずデンマーク語のみの
学校でもよかったのかも・・・
特に芸術系は大体わかればいいし。と思う。

学校選びの第三段階は、
外国人、日本人の割合。
デンマークの決まりとして、
外国人はホイスコーレの生徒半数以下という前提の中で、

日本人が多すぎるのもなぁ・・・と
事前に質問はしていたが、学校からの回答は「わからない」
「でも、外国人の定員は決まっている」
とのことだった。
そして結局は一番日本人の多い学校へ来ることになった。
学校によっては、1つの国から1人だけと決まっているところもあるし、
デンマーク語を話せない生徒、英語をある程度話せない生徒は
受け入れないところもある。

結果的に日本の皆さんには本当に色々助けてもらって、
しんどい時に日本語で話せる話し相手がいるって大事!と実感したので、
満足している。

外国人が多い⇨日本人も多い⇨日本人に慣れている⇨
「英語が堪能でない人、意見をはっきり言わない人にも慣れている学校」
であることも少し気が楽だったかも😅

私の場合、この三段階で選んだ学校だったが、
結果Vråは
『英語、デンマーク語目的で来る学校ではなく、
 デンマークの雰囲気に浸りながら、芸術に没頭する学校。』
だった、と思う。

これも2022秋の話なので、
例えば2年後はどうかわからない。
トライアンドエラーの根付いている国なので、
いい意味で学校の方針は短期間で変わる可能性が高い。

Vråについてもう少し話すと、
生徒たちはアートや音楽の経験者ばかりというわけではなく、
全くの初心者もたくさんいる。
が、それぞれアートや音楽に興味を持ってきている子達ばかりで、
ポテンシャルたか!と驚くことが多々ある。

必要なのは、経験ではなく
「人と比較しない」マインドと「楽しめるか」マインド。

なにせホイスコーレ滞在中は時間がたっぷりあるので、
アートや音楽以外に明確に目的を持ってきていないと、
ただダラダラした生活を送るのみになって、
全く楽しめないという結果になることもある。

私はデンマーク語を勉強したくてきたのに、適したクラスがなかったため、
時間を持て余したり、自己嫌悪になったりする時間もあった。
幸い、デンマークに住む友人に会いに学校を出たり、
語学交換をしてくれるデンマーク人を見つけたり、
アンティーク食器を見に行ったりという用事もあったので、
それほど重症にはならなかったが、やめた生徒は10人近くいた。

最後に

学校選びの重要な要素に入れていなかったけど、
入れたほうがいいなと思うのはご飯情報。

3食おやつ付きなので、生活の中の食の割合が結構であるし、
はじめのうちの楽しみは食だと思う。
幸い、うちの学校はかなりいい部類(だと感じる。もちろん日本人の大満足する食事ではないが、私個人は80%くらいの満足度。)

加えて、
スーパーや街へのアクセスも私には意外に重要な要素だった。

辺鄙なところで、脚がないと本当に逃げ場がなくなってしまう。
近所のスーパーに歩いていけること。
少し大きめのが隣の駅にある。
本当の大きな街までは電車で30分。
というのは、かなりのメリットだったと思う。

全くまとまりのない文章になってしまったが、

1. 授業科目
2. 言語
3. 外国人の割合
アドバイス・・・+ごはん+周辺環境だいじ

こんな感じで私は学校を選んだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?