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【トレイルランレース分析】ULTRA-TRAIL Mt.FUJI2023(FUJI・男子)


目的

トレイルランのレースにでるときに必ず行う目標タイムの設定をより正確にできるようにならないか考えました。

今の私のやり方は、
 ①コーススペックからランニングペースを試算して、その積算のタイムで設定
 ②大体似たようなタイムだと思われる人の過去のリザルトを参考に設定
 ③試走時のタイムを参考に設定
の3パターンを活用していますが、今回はこの内の②をより正確にやってみようという試みです。

御託はいいから結論だけという人は結論の項目だけ見てください。
各タイムの偏差値が書いてあります。

ULTRA-TRAIL Mt.FUJI2023

公式ホームページ:https://past.ultratrailmtfuji.com/

言わずと知れた日本最大級のトレイルランレース。
富士山の周囲の山々をぐるりと巡ります。
元々UTMFっていってたのが略しちゃいけなくなって2023年はULTRA-TRAIL Mt.FUJIに、2024年からはさらに変わってFUJI100って名前になってます。

2023年は晴れ時々曇りと天候も良かったらしいのですが、気温は河口湖で日中は25度、夜間帯は10度以下と結構な落差があったようです。
過去の参加者のブログを見るとこれは毎年のことみたいですね。

また、2023年まではスタートが14時30分ごろと日が昇っている内だったことも忘れてはいけません。
この辺も目標タイム設定をする際は考慮に入れるようにしましょう。

距離:約164.7km 累積標高:約6,451m
トレイル率は公表されていませんが、みなさん結構ロードが多めと言っている印象です。

大会公式より

リザルトから見るデータ分析(男子編)

ゴール人数をタイムごとに分布すると以下の通りになりました。

y軸は人数、横軸は時間です。階級幅はすべて分に直してます

特長として
・左側に大きく裾が伸びた形
・2438~2564(40時間~43時間)の人数が飛びぬけて多い(いわゆるボリューム帯)
が見て取れます。

考えられる要因としては
①ロングレースのためエリート選手と一般参加者の差が広がりやすかった
②一般参加者で最後まで走り切れる選手が少なく、ゴールタイムが後半に団子になった
あたりでしょうか。
恐らく完走目標の参加者が多い大会ほどこの傾向が強いのではないかと思います。
100mileの大会はあまり開催数も多くないので目標を完走に据える人が多そう。類似の傾向がみられそうですね。
エリート選手と一般参加者のタイムは開きがあると考えられますが、外れ値と思えるほど離れておらず、グラフもなだらかに推移しているのでこのまま分析を進めます。

【結論】今回の大会における偏差値

お待たせしました。それでは各リザルトにおける偏差値を出していきたいと思います。

得点は(制限時間-完走タイム)で算出
平均得点:813 標準偏差:215.1
一番平均なタイムを50として、そこからどれだけ離れているかを一般化しています

出走資格が必要なレースではありますが、資格の獲得は正直ちゃんと練習して時間さえあれば誰でもいけて、あまり足切り感もないので今回は考慮しませんでした。

制限時間近くに団子があるだけあって、そこから抜け出すと一気に偏差値が上がる(=順位がよくなる)様子がよくわかります。
しっかりと最後まで活動し続けられる身体づくりの重要さが改めてわかりますね。

エイドワークもいかにコンパクトに済ませるかを問われますね。
2023年は9か所あったので、1か所5分だとしても45分。これを削れるだけで特にボリューム帯は大きく偏差値が変わります。

FUJI100に出られる方の少しでも参考になれば幸いです。
なにを隠そう私も出ます。一緒に頑張りましょう。

それでは今回はここまで。今回もナイスラン!

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