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『死に至る病』

キルケゴール 1813〜1855
『死に至る病』 1849

・人間は、無限性と有限性の、時間的なものと永遠なものの、自由と必然性の総合である。早い話が、人間とは総合なのである。

・総合とは、二つのもののあいだの関係のことだ。人間は、このように捉えられるかぎりでは、いまだ自己ではないわけである。

・絶望とは、こうして死が希望となるほど危険が大きくなるときの、死ぬことすらできないという希望のなさなのである。

・絶望とは死に至る病なのである。

・人々は野党に所属することで自分を政治的に重要なものにするのであり、結局のところ、自分が反対できるものを求めて政府の存在を望む。

・それと同じようなことで、人々は自分が神の反対者になることで自分をずっと重要なものにしようとするのであり、

・だから結局のところ、神を放棄することを望まないのである。


人間は他者によって自己として措定されていて、その他者は一人一人の人間に、あるべき自己のあり方について意思を向けているのである。

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