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『死ぬときに後悔しない方法』 まとめ

セネカ BC1?〜AD65

『哲人に学ぶ人類の知恵 死ぬときに後悔しない方法』2018  ジェイムズ・ロム 編


・自由への扉は、目の前にあるのだ。我々を縛りつけている鎖は、ただ1つ、生きることへの愛着である。たとえそれを手放せないとしても、減らしていくようにすべきだ。

・なにごとにおいても度を越さないためには、人生の短さや不確かさを、たえず意識することが、最も役に立つだろう。

・命とは、果てることを条件に授けられており、最後にたどり着くところは、だれもが皆同じなのである。確実に起こる出来事については、それが起こるのをただ待てばよいのだ。

・自由な心を持った人間は、己の身体に縛られることはない。

・長生きをしたと思えるような生き方は、ただ1つ。人生を生き尽くすことである。

・人は、人生に必要なものが既に十分に与えられているというのに、それでもなお貪欲に求め続ける。たえず、何かが欠けている、と感じる者にとってその感覚が消えるのとはないだろう。なぜなら、満ち足りた人生かどうかは、自分の心の在り方によってきまるからである。

・生きていることそれ自体は、大したことではない。大切なのは、穏やかな心で、死んでいくことだ。今までどれだけの時間、同じことを繰り返してきたか。食事、睡眠、色事、それ以外に何もないではないか。

・かって存在していなかったように、君はいずれ存在しなくなる。過去も未来も、君には関係がないのだ。すべてが行き着くところへ、君もまた行き着くのだ。

・人生は芝居のごとし。どれほど長いかでははなく、どれほどすばらしく演じられたかが肝心なのだ。どこで終わりにするかは、問題ではない。

・良き人間とは、自分が生きたいだけ生きるのではなく、自分が生きる必要があるだけ生きるものだ。死のうという思いにばかり執着して、長生きする価値はない、という者は、自分のことしか考えてないのである。

・誰かのために、死を思いとどまるのは、大いなる精神を持ってる証である。

・この世に生れた者には、死が約束されている。与えられたものを自らの喜びとし、それを返すように求められたときには、元のところへ返そうではないか。

・結局のところ、死という運命を受け入れることが、何よりも、死の恐怖をやわらげてくれるのだ。


セネカの死に対する考え方は、古代哲学の流派の1つ「ストア派」に大きく影響を受けている。
ストア派は、「ストイック」の語源である。


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