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嵐のあとの風景 -羅針盤のない航路-

きょうはお昼に仕事が終わった
午後から何をしようか?

こういう時
計画を立てる人 心のおもむくままに流れる人
二通りあるだろう

自分は前者のほうかも
あらかじめ予定を立てておくことを好むから

でも、計画どおりに進むかどうか 誰にもわからない
計画そのものも、それでいいかどうかすら 誰にもわからない


ひっきょう人生ってそんなものだ

将来を細かく計画することなどできない
予定なんか立てれない

方向性を決めるだけ
あとは吹く風まかせ


自問してみる
でも、そもそも自分は方向を定めて旅に出たのか
ただなにげなく海原に漕ぎ出しただけではなかったか
いま立ち往生し、もがいているのは そんな自分のせいなのでは?

「人生行路唯有一耳」、人生の行路ただ一つあるのみ
わが人生の進むべき道はただひとつ、決めた道を突き進むべし という意味だそう
柔道の講道館を作った嘉納治五郎のことばらしい


しかし こうはいくだろうか?

人生は航路だと思う 行路ではなくて
けっきょくは風に流され 翻弄されつづける
横なぐりの風 甲板をたたきつける雨 
舵の操作に不慣れなヨットのように  方向を失い大海原をさまよう
どこに着くかではなく 生き残れるかどうかを賭ける


嵐のあと 眼前にどんな風景が広がっているのか?
人生という、予見できない出来事の連続が途絶えたそのとき
私はどこに立っているのか?

たぶん答えは返ってこない
仮に答えがあったとしても

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