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泡の違いを感じるビール【Depot】@東京駅

JR東京駅構内グランスタ東京地下1階に店を構える【Depot(デポ)】。

カウンタ―席が中心で、照明落とし気味の店内はパッと見、駅構内の店とは思えない雰囲気。

この日は使われていなかったが、レコードプレーヤーやLPがあったり、

老舗ブランドの貴重なスピーカーやアンプもあったりして、音楽にこだわる昭和の純喫茶的雰囲気を醸し出している。

さらに、席に案内される際、昔のホテルの鍵によくついていたキーホルダーが渡され、ノスタルジックさを演出。

夜は軽くつまみメニューが用意されている。

それに合わせるアルコールは基本、ビール、なのだが・・・

この日は水曜日。
「HAYASHI Beer Day」なる水曜日限定で楽しめるビールメニューがある。
なんでも、ビアマイスターの林氏が8通りの注ぎ方でビールを提供してくれるとのことで、それぞれに説明書きがある。

また、こちらの店には現代のカランの他、昭和初期まで主流だった「スイングカラン」なるものもあり、カランの違いによる特徴を活かした注ぎ方をしているので、その飲み比べもできるというわけだ。

右)こだわりのデポ注ぎ:850円
左)一度注ぎ:850円

スイングカランで注いだこだわりのデポ注ぎは見た目からも一目瞭然で、エスプーマのようなきめ細やかな泡。
しかし驚くのは飲んだ時。まったく泡を飲んでいる感じがしないクリーミーさで、うっま。

ベースのビールはサッポロ黒ラベルだが、ビールの香りも華やかでほんのり苦味がキリッとくる感じで、苦味の効き方もいつも飲んでいるものとは違う気がするほど。

それに比べ一度注ぎは泡の存在感あり。
こちらもスイングカランではあるが、80年以上の歴史あるビアホールの注ぎ方とのことで、炭酸がグッと効き、飲みなれた感あり。

こちらもサッポロ黒ラベルなのだが、注ぎ方一つでこうも変わるか。
飲んだ後のグラスについた泡も全然違うな。

また水曜日を狙って、他の注ぎ方も飲んでみたくなった。

サーモンと鴨スモーク盛り合わせ:750円

どちらもスモーキー。
鴨スモークはベースがクラフトコーラ的な味付けというのがイイ。

【デポ】は軽く飲み利用もできるが、お茶利用もできる。
但し、スイーツを注文する場合はワンドリンク制とのこと。

懐かしほろ苦プリン:650円

長方形のプリンはなめらかだがやわらかすぎず、ミルキーさあり。
プリン自体はしっかりと甘さはあるが、ソースのほろ苦さが効いている。

クレバーで淹れる自家焙煎コーヒー:600円

クレバーとはコーヒーとお湯を一定時間浸した後、カップの上に置き、注ぐ淹れ方。砂時計が落ち切る3分待った後、カップの上にドリッパーをセルフで置く。

あっという間にコーヒーが注がれる。

ちなみにこのカップアンドソーサーが面白く、ソーサーが溝になっている。

コーヒー自体は香りが独特で、苦味はさほど強くないので飲みやすい。

クラフトコーラ:600円

新幹線の待ち時間など隙間時間にちょうどよい店だが、ただビールやコーヒーを飲むというために訪れたとしても、それなりにこだわりも感じられ、楽しい時間が過ごせる店であった。

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