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深大寺で打ち立て蕎麦を食す@深大寺/調布

前回のつづき。

この日、深大寺では新そばの季節恒例の『第42回深大寺そばまつり』が開催されており、3人の職人が蕎麦打ちをしていた。

1人は鉢の中に蕎麦粉と小麦粉に水を少しずつ加えて捏ねている。

最初はぽろぽろだった蕎麦がどんどん綺麗にまとまってきた。

そして、隣の2人は2本の綿棒を巧みに操り、生地を少しずつ延ばしていく。
先端の長さこそ多少違いはあるものの、幅にズレなし。職人技。

切りやすい大きさにきれいに畳み、こま板に沿ってリズミカルに包丁を動かす。

切った蕎麦は打ち粉を払いバットに並べる。

ところでこの蕎麦、どこかで販売するのかなと辺りを見渡すと、特設ブースで「そば守観音献上そば」ということで敷地内にある本坊旧庫裡にて打ち立ての蕎麦が食べられる整理券を販売しているようだったので、購入してみた。

本坊旧庫裡は通常は非公開であるが、この日は蕎麦を食べる人のみに特別公開されていた。

こちらの建物1867年(慶応3年)に再建されたもので、都内唯一の藁葺き屋根の庫裡だそう。

庫裡とは寺の台所だった場所ということもあり、この日は奥の厨房となる場所で蕎麦を湯がいていた。

そば守観音献上そば:500円
蕎麦は冷たい蕎麦で、器の底に少々蕎麦汁が入っているのみ。

細切りできれいに幅が揃った蕎麦はハリのある食感。
そば汁少な目ゆえ、蕎麦そのものの香り、甘み、味を存分に堪能できる。

このイベントには数ある深大寺の蕎麦屋の精鋭たちが集まっているのかもしれず、どこの店の職人かはわからないが、この蕎麦はなかなかうまかった。
狙っていなかっただけに、いいご縁だったな。

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